まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

星刻の竜騎士ⅩⅣ

星刻の竜騎士 14 (MF文庫J)

星刻の竜騎士 14 (MF文庫J)

ストーリー
魔導結社の襲撃により、中断を余儀なくされた第八回大陸会議
研修旅行で首都フォンティーンを訪れていたリンダは、七翼将がフォンティーン城を切断するのを目撃する。
果敢に立ち向かうものの一蹴されてしまうリンダだったが……。



魔導結社デミウルゴスが遂に公の場に姿を現し、まさに世界の危機がやってきた、という感じ。
頼みのエーコは修行中、他の仲間たちともバラバラになってしまっている状況で、前回よりもさらに緊張高まる巻になっていました。
次で決着がつくということで、今は力を溜めるとき。我慢が続く展開の中、リンダに思わぬ力が芽生えたりもしていて、今後の彼女への期待が急上昇です。


外の世界での大事件のことなど何も知らず、聖地での修行に励むエーコたち一同。
普段のアッシュの立ち位置にレイモンがいるというのが面白いですね。ラッキースケベとまでは行かずとも一応サービス要素もありました。
まあアッシュとの扱いの違いは明らかですし、結局主人公のおこぼれかよと思うとちょっとむかつきますけど。レイモンもこうやって頑張ってるんだから、ひとりくらい彼の良さに気付いてあげてもいいのにねえ……。
事件には間に合わなかったものの、この苦しい状況を打開する鍵となるのはまず間違いなく修行中の彼らだと思います。
エーコはもちろん、ルッカジェシカもそしてレイモンも、きっと次回活躍してくれるはず!


一方、他メンバーから離れてひとり、思わぬ頑張りを見せてくれたのがリンダでした。
思えば彼女も兄と同じ、どんなドラゴンでも乗りこなせる力を持っていたんですよね。リンダにもようやく覚醒の時が巡ってきたということなのでしょうか。
いやあ、初登場のときは「今さら妹キャラ追加かよ」なんて思ってましたけど、ストーリー上でも予想外に重要なキャラクターになってきましたね。
これからリンダがどのように物語に関わってくるのかは分かりませんが、とりあえずエーコやナヴィーとの絡みが楽しみなところです。


上にも書きましたが、あとがきによれば次巻でエスパーダ聖庁編決着とのこと。
エーコがこうなって以来どうも本気を出せていないアッシュですが、一刻も早くエーコと合流して、皆と共に窮地をひっくり返してもらいたいですね。


今回の触手シーンはルクレツィアでした(定期報告)。