黒鋼の魔紋修復士6

黒鋼の魔紋修復士6 (ファミ通文庫)

ストーリー
アーマッド南部の大都市、ロマリックを訪問することになったヴァレリア。
その目的は、アーマッドに併合されたという歴史のため独立の気運が強い住民の視察と慰撫だった。
一方、ディーには国王直々に別の極秘任務が与えられていて……。


舞台はアーマッドの南の端、ビゲロウとの国境にほど近い都市ロマリック。
1巻の初め以来とんとルオーマに腰を落ち着けている印象がないんですけど、どれだけヴァレリアを使いっ走りさせれば気が済むんですかね。新人とはいえ神巫なのに……。
シャキーラは当然ゆったり過ごしていることと思いますが、カリンも物語の裏ではヴァレリア並に働いていたりするんでしょうか。イメージ的にあんまり目立つようなことはやらなそうですけどね。
まあその辺のことを考えると、神巫の中でいちばん使い勝手が良さそうなのはやっぱりヴァレリアってことになるんですが、たまには休ませてあげてほしいですね。ディーもろとも過労で倒れてしまいそうですよ。


今回の敵は異国の邪術使い。いやはや、ファティフは見事な敵役でした。もう憎たらしくて憎たらしくて。
自分の快楽のためだけに後先も考えず人を傷つけていく下衆っぷり、最低ですね！
下手に力があるからまたむかつきます。ああもうストレスが溜まってしょうがない。
ギャラリナはまだ理知的で、敵とはいえ好印象があるんですが……。もちろん、ギャラリナの方がもっと強いんでしょうけれども。


まさに「やられっぱなし」という状況のまま終わってしまい、たいへんにイライラしております。早く続きを読まないと胃に穴が開きそう。
しかしこの調子でいくと、次巻こそはヴァレリアが思いっきり活躍してくれそうな予感がありますね。
私はヴァレリアの格好良い戦いぶりが見たいのです。ディーではなく。期待しちゃっていいのかな。
ぜひともファティフには目にもの見せていただきたいものですね。ついでのディーの鼻もあかしてもらう感じでひとつ。十年にひとりの天才、そろそろ、いや、いい加減に、発揮してくれても構わないんですよ。


やっぱりこのあとがきはあんまり好きじゃない。