まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

東京皇帝☆北条恋歌7

  • ストーリー

皇泉学園に転校してきた国士りせ。
初日からクラスメートに恋歌たちの一味にされ、お母さん扱いされてはツッコミを入れる日々。
ある日、四菜から一斗へのラブレターの代筆を頼まれたりせは……?


6巻でなんとも気になる続き方をしてくれた今作ですが、ここで一息入れて短編集です。
この作品の場合、どちらかといえばシリアス部分よりもコメディ部分の方が好きなので、気楽に楽しめました。
短編だから妙な修羅場もないし、安心のラブコメモードでしたね。


相変わらずモテている理由がさっぱり分からない一斗。
何度でも言いますとも。なぜそんなに人気なんだい君ってやつは。
ちょっと優しいだけで基本流されてばかりなのに、どこがいいのかさっぱり分かりません。
これも高貴なる血の為せる技なのでしょうか。それとも結局顔か。顔なのか。イケメンは違うな!
そんな一斗に群がる乙女たちですけれども、やはり来珠は不憫です。
婚約者なのに、恋歌どころかゆかり子や夕鶴にまで遅れを取っているところがなんとも。応援しているんだけどなあ。
全部で6話収録されているのですが、来珠は一度も扉絵に登場しませんでした。泣いた。


笑ったのは第4話。夕鶴がメインの回です。サブタイトルが長いです。
夕鶴はあまりにぶっ飛びすぎていて出てくるだけで笑ってしまう。
留まるところを知らない暴走特急・夕鶴を思う存分楽しめる短編になっていると思います。


第6話は書き下ろし。りせがメインになっています。
面倒くさいキャラばかりのこの作品において唯一の良心と言ってもいいんじゃないでしょうか。
一斗にがっついているわけでもないし、まともな思考の持ち主だし、見ていて和まされます。ほのぼの。
本当に素敵なお母さんですね。「誰がお母さんなのよっ!?」
どうでもいいですけど、リセエール・ファインストライカーって妙に語呂がいいですよね。口に出して言いたくなる。リセエール・ファインストライカー。


各巻の間の話を収録しているため、今までの巻の内容をかなりの部分忘れていることが明らかになりました。
8巻までに軽く読み直しておきたいなあ。