まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ダメ魔騎士の英雄煌路2

ストーリー
新婚旅行という名目で竜翔国家ドラクレアを訪れたアルフとリーネ。
センタリアの姫であるリーネは、英雄アーロンの仲間・フィオナから『翔竜演武』への参加を要請される。
両国友好のため、竜を駆り空を舞う『駆り手』の役目を承諾するリーネだったが……。



竜の国で悠々と新婚旅行! ……と思いきや、期待していたイチャイチャ展開ではなく、やっぱりこういうお話に。ですよねー。
相手が圧倒的優位な状況から、「神闘」のルールの穴を見つけて劣勢をひっくり返していくアルフの機転が気持ちよかったです。
生き別れたヴェインと竜との顛末も、本筋からはややズレたように思えつつもいい話でした。


名目のみの新婚旅行ということで隣国ドラクレアを訪問したアルフたち。
そのドラクレアで開かれるお祭りの特別招待客として、メインイベント「翔竜演武」に竜の駆り手として出場することに。
ところがリーネは高所恐怖症! ということで、前半は和気あいあいとしたリーネの特訓模様が描かれました。
まあ、アルフとリーネの恋愛的あれこれがあるといいなとは思っていたものの、正直予想通りというか、アルフってほんと朴念仁……。
とはいえ、アルフとリーネとアンリのドタバタコメディは楽しいので、これはこれでよしとします。


わりと序盤から怪しかったけれど、案の定罠にはめられたアルフとリーネ。
またも神闘であり、そして相手から告げられたルールはアルフたちにとって非常に都合の悪いもの。
ところがその神闘を平然と受けたばかりか、一見自分の首をさらに締めるようなルールを即興で追加していくアルフの空恐ろしさですよ。
数で負け、地の利で負け、切り札の法術も封じられ……それでも「完全勝利」を豪語するアルフは、なかなか格好良かったです。いざ本気を出してさえくれれば、こんなに主人公っぽいのにね!
もっとも、そのやり口はやっぱり主人公らしからぬものだったりするわけですが、ともあれ、大ピンチを覆す展開は気分の良いもの。今回も爽快な終盤を見せてくれました。
さて一旦落ち着いたかと思いきや、センタリアに戻ったらまたも事件。次にアルフを待ち受けるのはどんな神闘なのか。次巻も楽しみです。


フォルゲルさんはいいツンデレドラゴン。