まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

アクセル・ワールド18 ―黒の双剣士―

ストーリー
緑のレギオンに休戦及び共闘を申し入れるため、緑の王や幹部集団と対峙するハルユキたち。
しかし会談が開始される直前、思いがけない人物が乱入してくる。
それは《四元素》最後の一人、グラファイト・エッジだった……。



遂に四元素のラストワンが登場! ノリは適当っぽく見えるけれど、ちょっと尋常じゃないくらいの強さ!
《緑》の幹部たち、《青》の双子、そしてまさかの《帝城》再突入と、激アツバトルが次々にやってきて息も切らせぬ巻でした。
それにしても、ここにきてまたこんな展開なのか……。本っ当にストーリーの寄り道が多い作品ですね。まあ、その寄り道もまた面白いから悔しいのだけれど。


ネガ・ネビュラスが誇る四元素の最後の1人、グラファイト・エッジ。
最強の矛と最強の盾を持ち、緑の王と引き分けを演じる実力の持ち主で、あの黒雪姫の剣の師! ……とか、なんじゃこいつ。壊れキャラもいいところじゃないか! なんでレベル8に甘んじてるんだ。
《緑》とのバトルロイヤルの舞台は、新実装された《宇宙》ステージです!
空気がないために自慢の翼も使えず、四苦八苦しつつも体術で頑張るクロウが健気でした。しかし、翼がないとほんとに地味だな、この主人公は……。
一方で大活躍を見せたのが、加速世界で唯一宇宙に愛されたデュエルアバターこと、スカイ・レイカーさん!
ステージを縦横無尽に飛び回って、まともに動けない敵をなぎ倒していくそのお姿、とっても怖、もとい、格好良かったです。


緑や青との折衝も上手くいって、ようやく加速研究会本部へ乗り込むと思いきや、なぜこのタイミングで《帝城》に挑もうとするのだハルユキよ。
前回はネガビュ全員で挑戦した神獣スザク。今度はクロウとレイカーだけ。
でもクロウには、あの頃よりさらに速くなった羽と、何より頼りになる大天使メタトロン様が付いています!
クロウの羽、レイカーのロケットブースター、メタトロンの力、加速に加速を重ねて決死の思いでスザクをやり過ごし、《帝城》へ潜入を目指す! 実にこのシリーズらしい、熱いスピードバトルでした。
で、またこんな引きで続いちゃうんだからずるい。まだページが残っているのに「つづく」になって、パドさん主人公の短編が始まったもんだから思わずズッコケました。いや、この短編も味わい深くてよかったんですけどね……。
とにかく先が気になって仕方ありません。早く続きを読ませてくれえ!


《プチ・パケ》とのリアル会合もちょっと見たかった。