まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

災厄戦線のオーバーロード2

ストーリー
雑魚強化プログラムを推進する笹宮銀の前に現れた新たなポンコツ能力者・籠目純。
“小鳥を出すだけ”というそのしょっぱい能力に、銀は喜々として指導を開始する。
自分だけの特訓でなくなり拗ね気味の口原琴音も巻き込んで、二人同時の能力開発を試みるのだが……。



成長した口原の代わりに、また新たな雑魚能力者が登場。能力の可能性を模索するのは相変わらず楽しいですね。
一方の口原は戦闘でもめちゃくちゃ頼れる人員になっていて、少々ジンと来るものがあります。
恋愛面でも少しずつ距離を縮めてきていて、いい感じにニヤニヤさせてもらいました。


今回の雑魚・籠目の能力は「小鳥を出す」というもの。これだけ書くとホントにしょっぱいな!
口原の時と同じく、様々な角度から能力のことを探って有用性を見つけていくのが楽しいです。まあ今回は意外とあっさり見つかってしまいましたけど。
籠目の場合は能力よりもむしろ、チームメイトの織倉とのことに関する問題が大きかったように感じます。籠目と織倉の歪な関係を、どう打開していくのか。
口原チームとはまったく別のお話になりましたが、これもまたひとつの主人公のお話ということで。


あんなにショボショボだった口原が、他のチームの助っ人として働けるようにまでなっていて、良かったなあと心から……。
笹宮との関係にも、ちょっとずつではありますが進展が見られました。新入りにヤキモチを妬いちゃう口原が可愛いです。
彼女の方はともかく、口原に対してまったくそういう気持ちを持っていなかった笹宮が、口原のことを特別に思い始めたのは大きい。上司と部下・師匠と弟子の枠を超えた恋愛の行方に、ワクワクが止まりません。
もちろんバトルの方も、笹宮は安定の最強っぷりで見ていて爽快でした。いつか笹宮と口原が本当に肩を並べて戦えるようになるといいな。


いやあ、ルンちゃんはないわ。