まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア3

ストーリー
階層主・ウダイオスとの激戦を経てLv.6へと昇格したアイズ。
しかしアイズは、またも白兎の少年に逃げられてしまったことに落ち込むばかりだった。
元気を振り絞ってダンジョンへと潜ったアイズは、謎の魔術師からある冒険者依頼を受けることになり……。



最強剣士・アイズの魅力がこれでもかとばかりに詰め込まれた外伝第3弾。
毎回言ってますけど、アイズさんほんと可愛いし格好いいですね! なんなのこのヒロインにしてヒーロー。最高かよ。
あとがきにもありましたが、事件の規模は本編以上だし、当然敵の強さもそうだし、本編以上に本編しているといっても過言ではないかもしれません。


表紙をめくって扉絵のアイズを見た瞬間に恋に落ちました。
本編でも、まあなんとなく、白兎と会えないことを悲しんでいるというのは描かれていたと思うのですが、こうやってアイズ視点でしっかり描写されるとまたグッと来ますね! それにしてもまさかここまで落ち込んでいたとは……。白兎君、なんて幸せものなんだ。


【ヘルメス・ファミリア】と組んで冒険者依頼を受けることになったアイズ。
本編では白兎と共闘したアスフィが、こちらではアイズと一緒に冒険しています。ちょっと不思議な気分ですね。
それにしても、際立つのはやはりアイズの凄さ。周りが第一級冒険者ではなく、かといって素人でもなく、“ちょっと腕の立つ中級の冒険者たち”だからこそ味わえる、彼女の突出した強さに惚れぼれしました。この無双感がたまらないんですよね。
一方、ひとりでダンジョンに潜ったアイズを追いかけるのがベートとレフィーヤ、そして【ディオニュソス・ファミリア】のエルフ・フィルヴィス。
どう見ても相性の悪いギスギスしたパーティだし、ベートの態度の悪さはほんとどうにかならんものかと思いますが、戦うべきときにしっかり決めてくれるあたりはさすがです。
アイズが主人公としてはちょっと特殊すぎる分、レフィーヤがまっとうな主人公役になっているんですよね。ベートから叱咤されつつも成長を見せてくれる彼女の姿には胸が踊りました。フィルヴィスとの間に生まれた麗しき友情もよかったです。


ダンジョンの奥で蠢く陰謀のゆくえ。そしてアイズの生まれという謎。
気になることはいくつもありますが、しかしそんなのはとりあえず放っておいて、次巻からはいよいよ白兎との特訓ですよ! 楽しみすぎる!
予定では5ヶ月先の刊行ということで、いやはや待ち遠しい。あの特訓に付き合いながら、アイズの方はどんなことを考えていたのか。今からワクワクです。


こっちもアニメ化してくれてもいいのよ。