まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件4

ストーリー
女装家庭教師シャールを男と知らず慕う竜樹王子に、隣国から縁談が。
この機会に真っ当な恋愛をと応援する気満々のシャールだが、やってきたのはとんでもない姫と、気の強いおつきの女の子だった。
双子姫による撃退作戦に巻き込まれたシャールは、おつきの女の子から冷たい態度を取られてしまい……。



待ちに待った第4弾! 会いたかったよ聖羅あああ!
毎回あとがきを読んでいると、このお話を最後まで追いかけることができるのか不安になってくるのですが、また無事に聖羅に会うことができて本当に嬉しいです。
なんといっても今いちばん続きを楽しみにしているシリーズのひとつですから、このまま頑張っていただきたいところ。


さて、この作品の感想はちょっと気を抜いていると「聖羅がいかに可愛いのか」と「聖羅のどこが超絶可愛いのか」と「聖羅はどうしてこうも狂おしいほどに可愛いのか」ということに終始してしまうので、意識して別のキャラについて語っていかないといけません。
今回も第○話というナンバリングの本編と、番外編と銘打ってある短編(でも内容的にはほぼ本編なのだけれど)が数本という構成でした。
本編は竜樹王子の縁談の相手として隣国オーランドからミンティア姫とおつきの少女イリーが、そしてギルマーの相手としてポーラローズ姫(9歳)がやってくるお話。
ささいな勘違いやすれ違いからドタバタとした混乱が巻き起こっていく流れはもはや様式美ですね。基本的に伏線などなど分かりやすいので、なんとなく先が読めたり、オチが読めたりはするんですが、その収まるべきところにすっぽり収まる感じはなんとも心地よい。
しかしシャールさんは相変わらずの人たらしです。聖羅の心を溶かしただけのことはありますね。男にも女にも言い寄られまくってるんだけど、この人なんでウィストリアでは全然モテなかったんだろう……。
ミンティア姫はともかく、イリーは反応がいちいち可愛らしくていいニヤニヤ促進剤でした。ちょっとチョロすぎるところが他人に慣れていない感じで実によろしい。
ポーラローズ姫の方は安定のロリっぷりでした。野村先生はロリキャラを可愛く描くのが上手すぎると思います。竜樹王子との初々しいやりとりにほっぺたが落ちそうでたまらないので今後も末永くお願いしたいです。


ここから聖羅の話題。
いやあ毎度毎度同じことばっかり書いてて申し訳ないんですが聖羅は今回も神がかって可愛かったです!
いつも冷静な彼女がシャールとふたりきりのときだけ子どもらしくわがままに振る舞ったり、無邪気な顔を見せたりするのがもう愛おしくて仕方ない。ついからかいたくなる王様の気持ちも分かる。
シャールは相手が子どもだから油断しているのか、殺し文句を連発するわけですが、彼はどこまで分かっててこんな歯の浮くような台詞を並べ立てているんでしょうか。まったく罪な男です。いちいち真っ赤になって照れる聖羅が信じがたいくらいに可愛いのでもっとどんどんやってください。
今回で新婚さんゴッコまで来てしまったけれど、次はいったいどんなイチャイチャを見せてくれるんでしょうか。楽しみでなりませんね!


シャールと聖羅は相変わらずですが、竜樹王子には少しロマンスの気配が漂っていたり、シャールとアニスの関係も少しずつ前進していたり、物語の転換点も近いかなという様子。あと気になるのはグリンダの行方くらいですか。
シャールと聖羅は常にいい感じなんですけど、番外編のアニスはやたら押しが強くて聖羅を脅かしかねないくらいの存在になりつつあるので、最終的にシャールがどちらに行くのかは大変に気になります。
もちろん個人的には聖羅を応援していますが、シャールにはロリコンの気はなさそうなのがネックなんですよね。目覚めてくれないかしら。
次は春ということで半年先が実に待ち遠しい。首を長くして待つことにします。


王様いい仕事したなと言わざるをえない。