まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ゴミ箱から失礼いたします2

ゴミ箱から失礼いたします 2 (MF文庫J)

ゴミ箱から失礼いたします 2 (MF文庫J)

  • ストーリー

無事に人間に戻ることができた萌太。
ところがある夜、ベッドに横になると、また体がゴミ箱に変化してしまった。
翌朝、生徒会長の沙紀さんに連絡をとる萌太だったが……。


あとがきで岩波先生自身も書かれていますが、全編にわたってなぜか全裸が頻出。
女性キャラだけではなく、男性キャラの全裸まで惜しげもなく登場させています。
ここでちょっと落ち着けとか言うのは野暮というものでしょう。どんどんやってほしいですね。
なんとも残念なことに、氷柱の全裸はまだ出てきていません。一番期待しているのはそれだというのに!


今回は沙紀さんと彩音がヒロインとして大きく前進しました。
1巻での沙紀さんは脇役に近かったのに、この巻では妹の美月よりも明らかに目立っています。
というか1巻でのレギュラー陣を一気に抜き去って表紙に躍り出てしまいました。
初っ端からかなり強力な攻撃を仕掛けてくるし、かなりおいしい性格をしているし、氷柱のメインヒロインの座を脅かす存在になりつつありますね。
そんな氷柱とはライバル関係にありつつも息が合うようで、萌太に制裁を加える時などにはなかなかのチームワークを発揮しています。このコンビ、楽しいです。
一方の彩音は意外なほど押しの強い子でした。
まさかヒロインたちの中で最初にあんな行動に出るとは思わなかった。
環境の後押しがあったことは確かですが、それでもやはり驚きましたね。こんなに早くヒロイン化するとは思ってもみませんでした。


しかし、本当にイラストがよく合った作品だと思います。
誤解を恐れずに言えば、このどこか間の抜けたような絵柄がいいんですよね。
それ単体でくすっとできるイラストに本文が合わさることで、素晴らしい効果が生み出されていると思います。