まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい4』感想

豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい4 (ファンタジア文庫)

ストーリー
龍殺しの恩賞のため、王城へと迎えられたスロウは、ドストル帝国の軍人・ルーニーがヒュージャックに出現したと聞いて驚愕する。――『シューヤ・マリオネット』第一クールの始まり。魔物が占拠する南方を足掛かりに戦争をしかけるルーニーを討伐するため、スロウは早速オークに変身! ヒュージャックへと潜入するのだが……「なんで、私こんな格好なんですか!」ピクシーに変身したシャーロットとは大喧嘩!! そして――「お礼に、この村に銅像を立てるブヒい!」訪れたオークの村では、すっかりスロウが英雄と崇められるようになり!? 果たして、豚公爵は最悪のアニメ展開を阻止できるのか!?

学園から離れてシャーロットと二人、魔物ひしめくヒュージャックへの旅。
オークとピクシーに変身して気のいいモンスターたちとの交流にほっこりしました。
いよいよアニメ本編の内容にストーリーが進んできて、豚公爵の物語も一層大きく動きはじめる予感。


ドラゴンスレイヤーとして国中でチヤホヤされて重用でもされる流れになるのかなと思いきや、従者と2人きりでモンスターの国に潜入していくんだから全く予想ができない豚さんの行動力。
待ち受けるのはアニメで主人公の好敵手となった強敵ルーニーと、彼によって命を奪われてしまう心優しきピクシーのエアリス。そして愉快なオークキング
オークの村での日々、良かったですね。間抜けだけれど朗らかなオークたちとの毎日を見ていると、人間とモンスターで戦う必要もないのになとか思ってしまいます。ファンタジーの宿命なんだけどね。
エリアスはなかなか魅力的なヒロイン役でした。アニメでは救えない命、だからこそ絶対に救いたい。豚公爵の本気を感じますな。


スロウと対峙したルーニーも、敵ながら格好良いところのある男でしたね。
思えばスロウがここまでギリギリの戦いを見せるのも初めてのような気がします。やはりアニメで登場する敵キャラは格が違うということか。
今度はあの三銃士の一人が出てくるということで、さらに厳しい戦いが強いられそうですが……とりあえずシューヤの覚醒はいつになるのだろう……? そしてシャーロットの魔法は成長するんでしょうか? 色々と楽しみです。


一番楽しみなのはやっぱりアリシアの出番だったりもする。