まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ゲーマーズ!2 天道花憐と不意打ちハッピーエンド

ストーリー
品薄状態が続いているゲームソフト「クリスタル・クレイドル3」を偶然2個入手した景太。
友人の上原から唆された景太は、当のソフトを探しているらしい花憐とお近づきになるため、彼女を街で探すことに。
ところが行く先々のゲームショップで、熱烈にソフトを探す謎の中年男性と出くわしてしまい……。



ブコメの定石を逆手に取った、フラグ折りまくりすれ違いまくりの学園×ゲームオタク×ラブコメディ第2弾。
今回も安定の勘違いパラダイスで読んでて頭が痛くなってきました! なんなのこいつら。勘違い魔人なの。
前巻に比べて花憐のメインヒロインっぷりがフィーバーしていたのはなんですか、これから裏切られるための前振りとかでしょうか。いや、可愛いもんは可愛いんですけど。


表紙が千秋だったので少しは千秋との仲の発展があるかななんて期待していたのですが、驚くほど何もなかったですね!
まあこのふたりの場合、もしそういうことになったら一気にエンディングまで行っちゃいそうなんで、焦らすのも仕方ないかとは思いますけど。景太と千秋の「夫婦」っぷりが大好きなんで、どうにかならないもんかなと思っているのですが……。
その代わりといってはなんですけど、1巻では遠巻きで景太を見ている程度だった花憐が、今回は積極的に景太に絡んできていましたね。
景太も元々花憐が好きなわけですし、ここの関係に関してはさほど障害もなく進んでいきそうです。基本的に誤解で関係が構築されているこの作品の中では奇跡的と言っても過言ではない。


花憐と友達になりたい。でも自分に自信が持てない。
景太と仲良くしたい。でも嫌われているんじゃないかと不安でしょうがない。
そんなふたりが、周囲の友人たちのアドバイスを得ながら、一世一代の勝負へ……。
何かしらストーリーが動くだろうとは思っていましたが、しかしまさか、ラストでこんな急展開が待ち受けているとはね! なんで景太というやつは、大事なときに限ってこうなんだ!
さらにふたりの周りでは、千秋に上原に亜玖璃といった面々が、もうわざとなんじゃないかってぐらいに勘違いとすれ違いを連発。
ただでさえ面倒くさかった状況が一層カオスになって、もはや収拾がつかない。続きがどうなるのやら全く予想もできませんね。
これで決着がつくとも思えないし、また何かドでかい爆弾を落としてくれることに期待です。次巻が楽しみ。


三角君の活躍っぷりがまるで予想外の方向だった。