まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

藤元杏はご機嫌ななめ2 ―冷たい花火と優しい暗号―

ストーリー
生徒会執行部の仕事で生徒の書いた七夕の短冊を整理する杏たち。
杏はその中から、謎の暗号が書かれた短冊を発見し、暗号を解くことに成功する。
そのメッセージの内容から、一同は他にも暗号が隠されているのではないかと探し始める……。



思い立ったらすぐ行動な女子高生・杏が、理知的でちょっと気になる友人・ポチと共に、周りで起こる謎を解き明かしていくミステリー風味青春学園ストーリー第2弾。
1巻よりもぐんと面白くなっていて驚きました。個人的にもかなり好みのお話でしたね。
謎の暗号を解いていくうちに浮かび上がる不器用な恋愛模様が切なくも微笑ましくてよかったです。


生徒会執行部に集まった大量の短冊の中から暗号を発見する杏。
暗号そのものはもちろん、誰が何のために仕掛けたのか、まだ他に暗号や謎が隠れているのかなど、考えていくだけでワクワクしてきます。
この作品の探偵役はポチですが、杏もしっかり暗号を解読できていたのは地味に凄い。なんて優秀な助手なの。
ちなみに私は2個目の暗号が好きですね。オシャレである。


暗号解読を通じて、まさかこのキャラクターが、という人物の恋愛模様が描かれました。
まあ嫌な奴ではあるんですけど、それでもこの人がいいっていう女の子の想いにきゅんとしますね。恋ってのはこうでなくちゃ!
一方、大好きな「お兄ちゃん」が結婚相手を連れてきたことをきっかけに、杏とポチの関係にもちょっとずつ変化が。
どうしましょう、杏の可愛さが一気に膨れ上がってしまって困っちゃうんですけど!
終盤はかなりニヤニヤ度高めで楽しかったです。プロローグとエピローグの構成も味わいがあってお見事でした。
次巻はあるのかな。続きがとっても読みたいので期待してます!


イラストはいたちさん。淡い絵柄が作品イメージにぴったりで素晴らしい。
ラストの杏の笑顔は最上級でございました。拍手。


QQLの曲はどこで配信されているんだ!