まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

強欲な僕とグリモワール

強欲な僕とグリモワール (HJ文庫)

強欲な僕とグリモワール (HJ文庫)

ストーリー
己の欲望に忠実な高校生・光橋誠二はある日、祖父が遺した魔導書から強欲の悪魔・マモンを召喚する。
誠二はマモンに自らの魂を賭けた願いを伝えるが、マモンはその願いを叶えそこねてしまう。
召喚者の願いを叶えることに失敗したマモンは、誠二によって“使役”されることになり……。



第8回HJ文庫大賞<銀賞>受賞作品。
魔導書から強欲の悪魔を召喚し使役した主人公が、悪魔や天使に翻弄されながら、欲しいものを欲し守りたいものを守る悪魔召喚ラブコメディ。
確かに強欲ではあるものの、妙なところで頑固というか、一本芯の通った主人公がユニークでした。
ヒロインの悪魔マモンはとっても可愛いですね! 「なのじゃ」口調がグッド!


(位だけは)大物悪魔ということで、えらく格好をつけて登場したものの、あっさり化けの皮がはがれてヘタレっぷりを見せちゃうマモンちゃん可愛い。
悪魔なんだからもっとどっしり構えてもいいのに、ちょいちょい自虐ネタとか挟んじゃってひとりで沈むマモンちゃん可愛い。
悪魔なのにどら焼きが好きなマモンちゃん可愛い。
とにかくマモンちゃんはヘタレ可愛いので、誠二が主なのに彼女のことを守りたくなっちゃう気持ちもよく分かってしまいます。
まあ誠二は誠二でダメ人間なのでお互い様なんですけども。ダメダメ同士のデコボココンビっていうのは見ていて面白いですね。


悪魔が味方ならば、敵は当然天国サイドのお方ということで。
もうちょっとのんびりしたストーリーかと思いきや、いきなりバトルが始まったり、キャラクターが思わぬ正体を表したりと、結構予想外の展開が続いて楽しかったです。
それにしてもこの終わり方……一応ハッピーエンドではあるものの、「これからどうなっちゃうの?」と不安たっぷりなまま終わってしまっているので、今後の続け方が大いに気になるところですね。


イラストはハル犬さん。なんといっても涙目が素晴らしいです。
あとはおっぱいかな……(にっこり)。


あだ名のセンスは評価したい。