まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件5

ストーリー
聖羅が自分にべったりすぎることに対して危機感を覚えるシャール。
竜樹や更紗といった他の子も、それぞれ特定の相手ばかりを気にかけていることに気づく。
そこでシャールは、生徒たちの世界を広げるために一計を案じるのだが……。



待ちに待った第5巻は、聖羅、竜樹、双子姫、真、そしてなぜかギルマーを交えたシャッフルコンビ回。
今までにない新鮮なキャラの組み合わせの中、子どもたちの純粋な可愛らしさが目一杯発揮されたお話でした。
我らが聖羅の圧倒的な可愛さはもはや言うまでもありませんが、その他の子どもたちも、最近は特に、今回表紙にも抜擢された更紗と織絵が魅力的になってきました。「双子姫」ではなくて、「更紗」と「織絵」という個々のキャラがはっきりしてきていて、ふたりとももう最高に可愛いのです!


特定のひとりだけでなく、他の人にも目を向けるように、とシャールが一同に課したお題は、くじで引いた自分のパートナーをなにかひとつ喜ばせること。
何かと失敗続きのシャールではありますが、こういうところを見ると、だんだん先生らしくなってきたと思います。ちゃんと生徒たちのことを見ているんですね。
肝心の組み合わせは、更紗と真、聖羅と織絵、竜樹とギルマー(!)。
更紗・真のコンビにもキュンとしましたが、やっぱり個人的に再注目なのは聖羅・織絵のコンビですね!
大好きな更紗と離れるだけで不安になり、弱気でしおらしく、泣き虫になってしまう織絵。
そんな織絵を、いつものように冷たく突き放す……のではなく、不器用ながらも姉として導こうとする聖羅。その姿に、大きな成長を感じました。
最初は聖羅を怖がっていたけれど、本当は優しい姉の素顔に接するにつれ、だんだん聖羅になついていく織絵がまた可愛くて、知らず頬がゆるんでしまいます。ああ、子どもっていいなあ……。
それから、竜樹・ギルマーのコンビも、予想外に素敵なエピソードで驚きました。(たぶん永遠に叶わない)恋のライバル同士の彼らですが、生真面目な王子と不真面目な騎士ということで、意外にいい組み合わせだったのかもしれませんね。


4話収録されている番外編では、シャールが聖羅にヤキモチを! 聖羅に負けず劣らず、シャールも彼女にべったりのようです。ニヤニヤが止まりませんな!
実際問題、シャールと聖羅が結ばれるようなことはあるのでしょうか? もちろん私はそれを期待していますが、そのためには、シャールが聖羅をひとりの女の子として好きになってくれなくてはなりません。ですからシャールには、もっともっとモヤモヤしてもらいたいですね。
さて、次巻はどうやら、お話の舞台がエーレンの外になる様子。旅行ですよ! シャールと聖羅の初めての旅行(竜樹とギルマーもいるけれど)! 色々と期待せずにはいられません。
お話も大きく動くということで、毎度ながらとっても楽しみです。待ち遠しい!


いいかげん諦めて、一緒にお風呂に入っちゃえばいいのに!