まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

クロス×レガリア 海神の遺産

ストーリー
先代白翁が遺した謎の地図を手掛かりに鬼無里海岸を訪れる生徒会一同。
宝探しをする一方、リコや蓮花までが生徒会メンバーに交じり、水着で楽しく過ごす。
ところがそれも束の間、謎の「人魚」たちが馳郎たちへと襲いかかり……。



しばらく<おに>や鬼仙との戦いが続きましたが、ここで(たぶん)ストーリーの本筋からは少し外れて気持ちのいいバトル回。
個人的には今まででいちばん盛り上がりました。巨大な敵との戦いというものはただひたすらにロマンです。


馳郎たち生徒会メンバーに追加して、ナタはもちろんリコや北斗や蓮花、少影、太乙真人までが登場しお祭り騒ぎに。
手鞠や一姫たち普通の人間とそんなあっさり会っちゃっていいのかと思わなくもないんですが、水着イラストがそれだけ華やかになると思えば文句などありません。
水着はともかく、<おに>である北斗と鬼仙たちが共同で戦ったというのは、実は大きな一歩だったのではないでしょうか。
それぞれ立場というものがあるけれど、まあ友人のためだしちょっとひと肌、なんて、格好良い仲間たちですよね。
そんな中、蓮花はもう完璧に馳郎に惚れ込んじゃってて可愛さがぐんぐん上昇中。正直ナタよりもずっと可愛いと思います。まあ恐らく、今回の展開を見てもメインヒロインがナタから動くことはないでしょうが、サブヒロインとして今後も存分に愛でていきたいところ。


馳郎たちの前に立ち塞がったのは伝説の始祖鬼宝。かなりの有名品だけに名前が出てきた時点でテンションが上がりました。
前回あたりから地味にいい活躍を見せてくれている少影や、都市武装が使えない分だけスーツ型カエアンと体ひとつで頑張った馳郎もなかなか良かったけれど、今回のバトルの主役はなんといってもナタですね。
これまで煩わしい封印だのなんだのでどうも大戦の最終兵器たる力を発揮できていなかった彼女ですが、遂にその本領の一端を見せてくれました。そう、これですよ。これが見たかったのです。やっぱり最強は最強らしくドンと決めてほしいですよね!
めったに使えない力ではあるので、次この本気を見られるのはいつのことやらという感じですが、大迫力で格好良かったのでぜひとも太乙にはまたよろしくお願いしたい。


新たに見え隠れする次なる敵の影。どうやらまた白凰六家が絡んできそうな雰囲気ですね。
馳郎もナタも、そして蓮花も、少しずつ力をつけつつある中で、今度はどのような戦いへと巻き込まれていくのでしょうか。
特に蓮花が手に入れたものには要注目ですね。彼女の活躍を楽しみにしています。


リコと北斗のイチャイチャをずっと眺めて余生を過ごしたい。