まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

精霊使いの剣舞6 追憶の闇精霊

ストーリー
<精霊剣舞祭>二日目、前日の戦いの疲れを癒すカミトたちの元に届いた一通の便箋。
それは、強豪・ロッソベル公国代表<破烈の師団>からの同盟の申し込みだった。
罠を疑いつつも、話し合いに応じるべく交渉場所へと向かうカミトとクレアだが……。



今回の表紙は満を持して登場のレスティアさん!
ということで、カミトやレスティアの過去が少しずつ明かされる第6弾。お話が始まった頃からの謎についてもいくつか描かれていて、物語も佳境に入ってきたことを感じさせます。
精霊剣舞祭が始まってから色々な相手との戦闘があって楽しいですね。バトルだバトルだ。
もちろん、期待のラブコメパートもしっかり完備。カミトさんはこうじゃなくちゃね。


最近ちょっとエストに押され気味だったクレアが、ここにきてスパートをかけてきました。
「メインヒロインはあたしなんだからね!」と叫ぶクレアの声が聞こえる。気がする。
個人的に応援しているヒロインですので、彼女が頑張ってくれるのは嬉しいですね。
エリスもリンスレットもフィアナも、もちろんエストも、みんないい娘なんだけれど、一番カミトを必要としているのはやっぱりクレアだと思うんだよなあ。ああ、レスティアはまた別枠で。
しかしなんだ、「目覚めのキス」とか、カミトはクレアの気持ちを分かっていてやってるんですかね? まず確実に分かってないとは思いますけれども。
半分冗談でこんなことができて、しかもそれが許されてしまうカミトさん。夜の魔王の評判はあながち間違っていないのではないかと思う次第でした。イケメンは得だな。
あと、巻頭ピンナップには噴いた。いやいやクレアさん、あなたそんなに大胆な子でしたっけ……! いえ、とてもいいと思います。ごちそうさまです。生まれ変わったらスカーレットになりたい。


遂に過去のパートナー・レスティアとの戦いがやってきました。彼女の、そしてネペンテス・ロアの圧倒的な力を前に、苦戦を強いられるチーム・スカーレット。
でも今のカミトは、3年前持っていなかった力を手にしています。それは、仲間を信じ、協力するというかけがえのない力。
レスティアはバカにしているけれど、もし皆がいなかったら、カミトはここまでの剣技を取り戻すことができていたかどうか、怪しいものですよね。
背中を仲間に託して戦えるということ。それが今のカミトの、何よりの強みになっているのではないでしょうか。
まあそれを抜きにしたってずいぶん強いですけどね、カミトさん。何その決め技。格好良すぎる。元・最強の剣舞姫は伊達じゃないんだなあ……。
これでまだ往時より弱いというのだから、彼は一体どこまで行くのやら。エストだってまだ本領ではないのだし。レン・アッシュベルとのバトルが待ち遠しいですね。


レスティアの気になるセリフを残し、次回へ続く。ああ、早く次が読みたい!
7巻のタイトルは『最強の剣舞姫(仮)』ということで、次こそ彼女がカミトの前に立ちふさがる、のかな?
他の代表たちとの戦いも、ヒロインズの恋のバトルも、大いに楽しみです。


ミラはかなりおいしいゲストキャラだったと思うのですが、なぜイラストが1枚もないのか……。