まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『編集長殺し』感想

編集長殺し (ガガガ文庫)

編集長殺し (ガガガ文庫)

ストーリー
私、川田桃香。ギギギ文庫一年目の新人編集者です! カバーデザインに悩む今日この頃、編集長にデザイン案を見せにいったのですが……「なにこのヤ●チャみたいな戦闘力のカバーは。干されたいの?」……ボロクソですっ! 編集長は、見た目はたいへん可愛らしい幼女なのですが、中身は骨の髄まで真っ黒なドSロリなのです。こんなときは頼りになる先輩たちに相談するしかありません。「とりあえず、あんたがモデルになりなよ」「体操服がいいと思うんよ」――って、なんでですかっ!? 女子だらけのお仕事がんばりラノベ、ここに校了です!

美幼女と美女の編集者ばかりが集うごくごく一般的なライトノベル編集部の日常ギャグコメディ!
ドSな編集長こわい。逆らえないこわい。他の編集者たちやラノベ作家も変人揃いでこわい。でもこれってリアルでノンフィクションな現場の描写なんですよね、ボクしってるもん! ラノベの作り手には美少女しかいないんだ!
ギャグに振りつつも、新人編集者のお仕事を本当のリアルを交えて描いている部分もあって、興味深く読めました。


主人公は新人編集者(美人)。そして編集長は鬼のように恐ろしく理不尽でドSな美幼女
ラノベ編集者が主人公の作品はいくつか思い浮かびますが、ここまで編集部だけに注目した作品はもしかしたらなかったかもしれませんね。
作家との作品の相談はもちろん、カバーデザイン決め、新人作家との面接、そして文庫に入っている折り込みの編集作業! なるほどそういうお仕事もあるわけね……ごめんね、今度からちゃんと折り込みチラシも読むよ……。


しかし我らがギギギ文庫編集部のお仕事の中で最大にして最多たるものは鬼の編集長に怒られること! そして編集長のいないところで愚痴をこぼすことだ! なんて編集部なんだ……。
実際の編集長がどれだけの権限を持っているのかは知りませんが、ギギギ文庫編集長はまさに神のごとき存在。彼女の発言は神のお達し。
でもそんな編集長にやられつつ、なんだかんだで毎日楽しそうではある変人編集者のみなさんなのでした。いい仕事場なんじゃない? これを読んで編集者になろうとは思わないけれども……。だってほら、声優さんのライブ行きたいじゃん……。
タイトルのわりに謎の館に閉じ込められもしなかったし密室も名探偵も登場しなかったんですが、次巻以降ではそういうのも出てくるの? 期待しちゃうよ?


イラストはクロさん。表紙がアングルといい表情といい魅惑的でいいですね。とても編集者には見えないけど主に服装のせいだな?
見た目的にはやっぱり編集長が好きなのでもっと大暴れしてもらいたい!


JKコスの美人編集者のちょいエロ画像をもらうためにちょっとイラストの練習してきます(妄想と現実がごっちゃになっている)。

『幼女さまとゼロ級守護者さま』感想

幼女さまとゼロ級守護者さま (GA文庫)

幼女さまとゼロ級守護者さま (GA文庫)

ストーリー
ネテスハイム公・雨宮透華は「切り札」たる守護者を召喚して告げた。「雨宮羽玖。雨宮の娘を守って欲しい。忌まわしき天球儀ゲームから」「十三血流」――その眷属たちは名だたる能力使いであり、世界史を裏から操ってきた。だが、その均衡を揺るがしかねない存在が羽玖であり、彼女は「不死」にさえなりうる希有な能力《節制》に覚醒する予兆を示していたのだ。十三血流がさらなる力を得るべく眷属を送り込む「天球儀の迷宮」。能力者たちが集う閉鎖空間において誰かが羽玖を亡き者にしようと狙い、誰かが羽玖を守護する切り札となる。各家の思惑が交錯する中、その趨勢を決する迷宮探索が幕を開けた――。

世界の裏で暗躍する「十三血流」の眷属たちが集い、利益を享受するため異能をもって競いあう謎解きゲーム×バトルアクション。
あーやられた! なんだか作者の掌で踊らされているようで悔しいけれども、面白かった!
知識をひけらかしていく作者のドヤ顔が見えるぜ……。あ、幼女さまはとても愛らしくてよかったです。


しょっぱなから中二満載の描写&世界設定が押し寄せてきて、並々ならぬ中二力を持つはずのこの僕でさえ!(笑)一瞬思わずウッと息を詰まらせかけました。いかん、年を取ったな……。
世界史を裏から操る十三の血族たち! その眷属が手にするタロットカードになぞらえた能力の数々! 十三血流の一・ネテスハイムが支配する階層別に隔離された学園都市!
おお……これこれ、これでこそ中二ってもん。位付けとナンバリングと二つ名のある能力とか最高でしょ。いくらでも新たな物語とキャラクターが湧いて出てきそうな設定、ワクワクしてくるでしょ。


他の血流の眷属や内側に潜む刺客からネテスハイム家の姫・羽玖を守り抜くよう命じられた「守護者」の少年。
園都市の選ばれしエースたちが集って始まったのは、ミノタウロスの迷宮になぞらえたダンジョンの謎を解明していくデスゲーム。
少ないヒントから迷宮の謎を導き出し、進んでいく。一歩間違えば罠で命を落とす。また他のチームと出会えば、アルカナの力を解放したバトルが始まる。謎解きとバトルと、どちらも見応えがあり、また緊張感があってよかったですね。まあ謎解きの方はね、読者が予想できるタイプのものじゃなくて、知識があるかどうかというだけのものなので「ふーんそういうもんか」っていう感じですけど。
ゲームの進行の方では、某キャラクターがあまりにうざったくて、読んでいて正直しんどかったです。もちろんその点も含めて、ラストの「あーやられた!」につながるわけなんだけれど、イライラするもんはイライラするんじゃー! 読みながら気分が乱高下したけれども、最終的には面白いと思ってしまったから、ちくしょう、結局作者の勝ちだ。
上にも書いたように、まだまだ広がる世界を期待させてくれる新シリーズでした。次はどんな中二を魅せてくれるのか楽しみです。


イラストは狗神煌さん。狗神さんの描く幼女はええのう。実にええのう。
ぷく~顔幼女さまが可愛すぎて愛でたい。盛大に宴を開催したい。


詩乃さんの「デキる従者」感好きじゃー。

『暗殺拳はチートに含まれますか? ~彼女と目指す最強ゲーマー~』感想

暗殺拳はチートに含まれますか? ~彼女と目指す最強ゲーマー~ (ファンタジア文庫)

暗殺拳はチートに含まれますか? ~彼女と目指す最強ゲーマー~ (ファンタジア文庫)

ストーリー
VR格闘ゲーム「プラネット」で活躍するプロゲーマーの俺は、地味で無口な同級生美少女・葵が暗殺拳継承者という秘密を知ってしまう。彼女の動きや技なら、ずっと探していた俺のライバル候補になれるはず! それでゲームに誘ったら……「俺と(ゲームに)付き合ってくれ!」「ふ、ふつつか者ですが、よろしくお願いします」告白と誤解されて、恋人同士に!? 一瞬で加速する瞬発力。急所をついての一撃必殺! 学校では寂しがりで甘えてくるけど、ゲームではチート級の強さで強キャラたちを圧倒する葵。快進撃を続けた結果、俺と葵のバトルの強さはゲーム内で拡散していき、誰もが知る存在となる!?

暗殺拳の流派を受け継ぐ少女がVR格闘ゲームで鮮烈にデビュー!
皆がスキルを用いて戦っている格闘ゲームの中で、持ち前の体術ひとつで無双していくヒロインが実にクール。オフライン時の可愛さとのギャップがたまらん。
ピーキーすぎる戦い方の主人公とのタッグマッチも熱かったです。


VRの人気格闘ゲーム「プラネット」の一撃KOモードでトップランカーとして名を馳せる主人公・鋭一。
彼はある時、一子相伝暗殺拳を受け継ぐ少女・葵と衝撃的な(サービスシーン的な意味で)出会いを果たす!
ゲーム内で避けの名手だからといって、現実世界の暗殺拳を避けて一撃を加えることが果たして可能なのか……というのはツッコんじゃ負けかなと思うのでやめときます(笑)。ほら、培われた動体視力のおかげかもしれないし、ゲームも神経接続っぽいし、まあね?
ゲームへの誘い文句のつもりが告白と受け取られてしまってごく自然にお付き合いが始まっちゃうのも、なんでやねんと思いつつ、葵がチョロすぎて可愛いので許す! 葵さんマジ小動物かわいい。


鋭一に紹介されたゲームの世界。ここでなら思う存分に暗殺拳を振るうことができると、まさに水を得た魚のような葵。
さまざまなスキルを駆使しつつ戦うはずのゲームなのに、逆にやりにくいために自前の暗殺術のみで戦い、それで次々と対戦相手を打ち倒していく葵の格好良さったらない。
格闘描写がかなり良くて、実際の試合をスローモーションで見ているかのようでした。体の動きをきちんと描くことができるのは、バトルものにとって重要な才能だと思います。その点で実に素晴らしかった。
どんどん先へと進んでいく葵。そして彼女につられて、しばらくくすぶっていた鋭一もまた共に高みを目指す。まだまだ上には上がいるけれど、この調子でどんどん快進撃を続けていってもらいたいですね。
もちろん「こいびと」としてのお付き合いの発展にも期待してますよ!


イラストはきただりょうまさん。葵がとにかく可愛い! そしてエロい!
細い体つきなのにふにふに感があるのがとてもよいですな……。


しかしこの子の相手、鋭一じゃなかったら目が100個あっても足りないのでは。