まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…9』感想

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…9 特装版 (一迅社文庫アイリス)

ストーリー
乙女ゲームの悪役令嬢カタリナに転生した私。魔法学園を卒業し魔法省で地道に働きはじめたはずが、最悪な未来が待つゲーム続編は進行中!? 回避方法がわからないまま、子供の誘拐事件の捜査のため、港町の食堂で給仕係として働くことになったのだけど…。任務では攻略対象のソラとマリアとの3人行動で、2人のお邪魔虫的立場に――って、ゲームの悪役と同じ立ち位置では!? これってまずくない!?

今回は王都を離れて港町での誘拐事件の調査に励むカタリナ、マリア、ソラ。
いつもの面々が出ないのはちょっと寂しいけれどもカタリナの天然タラシはもちろん絶賛発動中で振り回されまくりのソラさんマジ不憫……。一方マリアちゃんは幸せそうで良かったです。やっぱりマリ×カタが正義だったんや。
結構デカイ事件もあったんですがまあカタリナにとっては平常運転というかね? たまたま頼りになる仲間たちに恵まれていてほんと良かったな君。


街の調査のため、魔法省が管理する食堂で店員として働くことになった一同。
相変わらず目の前のことしか見えていないカタリナはおいといて、しっかり諜報活動に励みつつボディガード役を務めるソラと、食堂店員としても万能ヒロインっぷりを見せつけてくるマリアの有能さよ……。あれ、いつにもましてカタリナ様置物じゃない? だいじょうぶ?
まあもちろんソラとマリアのモチベーションの大部分を占めているのはカタリナなわけで、つまりはそこに存在しているだけでいいとも言える。置物バンザイ。
かと思いきや、事件解決のキーマンにばったり出会ったりするのもカタリナだったりして。ほんと人と人とを繋ぐことに関しては天才的な主人公ですわ。まるっきり調査とは関係ないところで出会っちゃってるあたりがカタリナらしいところなんですけど。世界はカタリナを中心に回っている……。


ソラの昔なじみ・アルノーとの一件を通じて、ソラのちょっと意外な一面も見れたりしたのが良かったです。正直あんまり好きなキャラじゃなかったんですけど、だいぶ好感度アップですよ。
ソラは他にはいないタイプのイケメン枠だし、根が庶民なカタリナと話が合うことも多いし、もしかしたらもしかするかもしれませんね。しませんね(カタリナの方を見ながら)。いいのよ、カタリナはいつまでもそのままでいて。
次はいつものメンバーとのきゃっきゃうふふが見たいなー。それから、カタリナの闇の魔法の才能なんかも開花してくれないかなーなんて思ったりもしてます。楽しみです。


アニメもめっちゃいいので見るのだ!!