まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 8』感想

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 8 (MF文庫J)

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 8 (MF文庫J)

ストーリー
人類の悲願だったマリス群生地攻略に成功したエイルンコード。激戦の後の僅かな平穏。そんな中エイルンコードにスイスから極秘の依頼が届く。彼らはヘキサの刻印を除去し、人に戻す研究を進めており、それは最終段階へと進んでいた。依頼内容は実験終了までの研究施設と研究員の警護。しかし、『俺たちは急いでいる。どいてもらおうか、エイルンコード』2番機【バージンエリー】、4番機【猿王】、6番機【AGF31】、19番機【悠陽拾型】など総勢7体のサクラノツルギのネイバー軍団が強襲してきて――!? 爆発する爽快感! とにかく熱くて、火傷する、新世代ロボットライトノベル第八弾!

エイルンコードとサクラノツルギの正面衝突!
数多くのネイバーと戦機装が入り乱れ、そして何よりエイルンとジンという最強の2名が相対する。これで盛り上がらないわけがないのだ!(毎回言ってる気がするけど!)
衝撃の伏線も回収されて、クライマックスに向けていよいよ加速してきた感があります。


共に人々を救う大義がありながら、ぶつかることを避けられないエイルンとジン。
お互いのことを認めあっているからこそこうなってしまったわけだけれども、思うにこの両者には言葉が足りなすぎたよ……。こうなってしまうまで話さないジンもジンなら、話を聞こうとしないエイルンもエイルンだわ! こういうところ、実にロボットアニメの「主人公」らしい……。
いや正直イヤな予感がビンビンでしたけどね。我らがフェアリー・スリーは慧眼でした。茜はほんと有能な子です。


サクラノツルギが誇るネイバー軍団に立ち向かうデストブルムと明星。そして飛鳥謹製の超機体・グランヴォルカン。
戦機装なのにネイバーと渡り合うグランヴォルカンもとんでもない化物っぷりで燃えましたが、今回一番吠えていたのはやはり明星ですね。
キレた七扇は怖いわー。こんなに活躍していてもなぜか地味メンの印象が拭えないのが不思議っちゃ不思議ですけど。それが奴の持ち味ってね。
一方、エルフィーナの活躍は少し控えめ。まあ登場シーンは大暴れしてくれたので良しとします。これから絶対暴れまくってくれるしね。


あとがきによれば、あと2冊ほどで完結か、ということで。物語も佳境の佳境ですね。
明かされた事実に対してエイルンやセレンがどう向き合っていくのか。地球の命運を決定づける最後の戦いが楽しみで仕方ありません。


唯一、エイルンをなぐさめる側の立場を得たセレンさん。完全に妻の存在感である。