まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I"ll have Sherbet! 3』感想

ストーリー
四ヶ月ぶりに帰省したり、桜井さんの提案で佐伯さんと一緒にプールに行ったりと、僕こと弓月恭嗣と彼女の同居生活は夏休みも順調と言えた。そして、九月。二学期に入った水の森高校では、一ヶ月後に開催される学園祭の準備がさっそくはじまりだした。一年も折り返し地点。大きなイベントを控え、何かが起こりそうな気配が――。常に冷静な弓月くんと、とびきりの美少女なのにちょっとHな佐伯さんが繰り広げる同棲&学園ラブ・コメディ、第三幕。

てっきり前巻で完結だと思いこんでいたら続いてました。
佐伯さんと晴れてカップルとなり、前半は今まで以上にイチャイチャ満載で、はいはい、と思っていたら、後半でやらかしてくれましたね!!
いやー、さすがに言えよー、そこは言ってくれよー。めんどくさいカップルだなもう!


同居している1コ下の美少女とカップルに! そらもうアレでしょ、毎日がピンク色のダダ甘堕落生活でしょ、と思いきやそのようなことは別になく、するとしてもせいぜいが時々のチューくらいで、っていうかチューはしてんのかよそりゃそうだよなクッソクッソ! って感じなのですが、とりあえずギリギリで高校生の健全なお付き合いの一線は守っているご様子。ま、弓月だもんね。
今までにもまして“ぇろい”アピールをかましてきつつ、桜井さんが不意にイタズラしてみせたり弓月がちょっと本気になった振りをしてみせたりすると途端に慌てだす佐伯さんやっぱかわいいわ。なんだか敗北感が凄いんですけど、かわいいもんはかわいい。弓月爆発しろ。


このまま行きつくところまで行っちゃうのかしら、なんて眺めていたら、思わぬところで思わぬ邪魔が。
うーん。これはねえ。さすがに、佐伯さんの方がどうかと思いますね。信じるとか信じないとかじゃなくて、説明すれば済むことだったんじゃないのと思えてならない。なぜか弓月の方が色んな方面から詰問されてたんですけど、これにはちょっと理不尽さを覚えました。
主人公とヒロインがくっついた後のラブコメでどうドラマを作るのか。それが難しいことだというのは理解しているつもりだけれど、もう少し納得のいく流れにしてほしかったな。
このままだと桜井さん推しになっちゃいますよ! あー桜井さんアホかわいいなあ。宝龍さんもなんだかんだでいい人っぷりが見えてきたけれど、やっぱり桜井さんが癒やしなのですよ。


なぜかイラスト化された山南さん、これはモブにしておくにはもったいない……!