『セックス・ファンタジー』感想
- 作者: 鏡遊,しおこんぶ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/11/15
- メディア: 文庫
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ストーリー
「異性を誘惑し意のままに操る能力」を持つ度を超した女好きの青年シードは、世界に「愛」=「性」を伝えることを生きがいに大陸各地を放浪していた。そんな彼の次の目標は、かつて世界を破滅へと追い込んだ魔神の力を宿した衣、魔衣をまとう美少女――魔衣姫。アティナ王国の国王代理を務める姫君アリーシャだった。彼女とHするため、王国内に潜入したシードだったが、なんと姫様の方から「わたしを堕として欲しい」と持ちかけられ!?
「ノベルゼロどうしちゃったの」と一部で話題になっていたので、もちろん読みました。この波に乗らずして何がラノベ読みか。
まあエロといってもノベルゼロだしな、と少々甘く見ていたんだけれど、これは完全にアレだな? 「高度に発達したエロライトノベルは官能小説と見分けがつかない」ってやつだな?
「セックス」で「ファンタジー」なことは間違いないし、この清々しさはぶっちゃけ嫌いじゃないです。
強大なる帝国に今にも攻め滅ぼされようとしているアティナ王国。
その王女アリーシャは、世界に52人存在するという魔衣姫――魔神の力を宿す衣をまとう少女――の1人だった!
……とここまで読んで、おや、意外としっかり戦記モノ的な楽しみ方もできるかもしれないぞ、と期待してしまったのですが、この物語の主眼がそんなところに存在するわけがないということに気付くのに、大した時間はいりませんでした。
では何かというと、もちろんセックスです(真顔)。
主人公のシードさん、まあ絵に描いたようなクズ男であります。女と見れば抱く。次々に抱く。王女様もエルフも抱く。そして女は落ちる。なんでやねん。
エロをアクセントに、とかそういうことではなく、もう真っ向からヤりまくってますから、つまりそういうことなんでしょうね。
エロいかエロくないかで言えばエロいので、初めからそういうものとして読めばよかったんだ! と妙に納得してしまいました。続刊があればそういうふうにして読みたいと思います。特にエルフが好きな人にはイイと思います。新人姫兵ちゃんが好きです。
どうせここまできたのなら、ぜひ52人の魔衣姫をコンプリートするところまでヤりきってほしいですね。期待しています。
イラストはしおこんぶさん。肉感的な絵柄が迫力ありますな。
エルフハーレムをばばんと見開きでやってくれませんか。ムリですか。
しかし、ノベルゼロで出す意味があったのかどうかは、結局謎のままだな……。