まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『<infinite Dendrogram> ―インフィニット・デンドログラム― 5.可能性を繋ぐ者達』感想

ストーリー
王国へ仕掛けられたテロは、レイたちルーキーの活躍によって鎮静化しつつあった。しかし、“勝つ"ためには手段をえらばないフランクリンによる最後の切り札が発動し、大量のモンスターが王国へと進撃を開始する。
限られた人数、閉じ込められた上級マスターたち。再び王国が危機に陥ったその時――あの男がついに動き出す!!
『今夜お前が開いたゲームで、お前は最大のミスを犯した――それは“弟"と“俺"を敵に回したことだ』

フランクリンのゲーム終幕。
満を持してのお兄ちゃん登場、その破格すぎる戦いぶりに興奮が止まらない巻でした。
もちろんレイや他のキャラクターもきっちり決めてくれたし、満足の第一部完でしたね。ページ数の関係で短編が2本付け足されたのが逆にもったいないくらい。


前巻ラストの時点で既にボロボロだったレイ。限られた戦力の中、数の力で破壊をもたらそうとするフランクリン。
そこでようやく立ち上がったのは、ずっと正体を隠していたあの男クマー!
いやー、実力をひた隠しにしてきた最強が、愛する弟のピンチのために全てをさらけ出してその真価を見せつける……めっちゃベタだけど最高やん?
数千の敵軍の中を単騎駆けしたかと思いきや、<エンブリオ>の方はさくっと数万を焼き払ったりして、何もかもが桁違い。やってるゲームが違いすぎるんですけど……。
思えばフランクリンだって、単騎で戦況をひっくり返せる人材だというのは同じわけで、やっぱり<超級>って狂ってんなというお話でした。
他の国の<超級>も何人か顔見せをしていたし、次は誰と出会い、共闘し、敵対するのか楽しみですね。


フランクリンのゲーム後の日常を描いた短編が2本。
レイが悪魔的お着替えに勤しむ1本はまあいいとして、ログアウトした玲二の日常を描いた1本は、レアな現実世界編。確かにこれってVRMMOモノだったよ! あまりにログインしっぱなしだから忘れかけてたわ!
ゲーム内の知り合いとリアルで対面するっていう展開も結構好きなんだけれど、今作ではあるのかないのか。たまには現実世界のお話もいいですよね。


ええー……フランチェスカさんめっちゃ美人やーん……。