まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

中古でも恋がしたい!7

ストーリー
黒陵高校との合同文化祭2日目、古都子は度重なる中傷と妨害行為に落ち込んでいた。
裏で古都子への黒い噂を操っているのは、やはり亜恋。
亜恋の嫌がらせに怒りが収まらない清一は、彼女を返り討ちにするべく生徒会長との共同戦線を張る……。



文化祭後編、アコとの因縁に一旦の決着が着く、ストーリー的にもたぶんターニングポイントな第7弾。
前回のことがあったのでさぞ初芝とのイベントが増えるかと思いきや、案外まっとうに古都子がメインヒロインしてましたね。
いい感じに外堀も埋まってきているし、そろそろ観念してデレてもいい頃じゃないか、清一さんよお。


初芝の告白によって古都子やイブとの仲が険悪に……なるなんてことはもちろんなく、至って平穏なヒロイン一同。なんて完成されたハーレム空間なんだ……。
いやあ、しかし初芝までがねえ。正直清一のどこがいいんだかサッパリなんですが、好きになっちゃったんだから仕方ないですわな。
とはいえこれも、清一が古都子とのことを延々引き伸ばしているからこそ起こっちゃったことで、そりゃ外崎が怒るのも分かる。でも外崎は聖美とくっつけばいいと思う(あんまり見込みはなさそう)。
ともあれ、晴れて初芝とイチャイチャデートだ! と思いきや、予想よりもさくっと終わっちゃって、逆に拍子抜けでした。
もっとも、あれだけ一途な古都子の想いをずっと避け続けてきた清一ですからね。急にヒロインになったところで、そう簡単にはイチャイチャまでたどり着けないわけです。なんなんだ、むしろお前がヒロインか? ヒロイン気取りなのか!?


……とまあ、ここのところ清一の株が私の中でダダ下がりなんですけど、いざ古都子が危険な目に遭ったときの、あいつの行動力だけはなかなかのものです。
黒幕たるアコへの制裁はちょっとやりすぎ感もあったけれど、向こうも向こうだし、正直スッキリしました。これで全て解決とは言えないところが、まだ不安ではありますが……。
あとはもう、古都子のターンです。演劇のときの様子を見ていると、やっと清一も古都子のことが気になりはじめてきたかなあ、ってところですが、ここまできたら、メインヒロインは古都子ということで全く問題ないでしょう。クラスメイトたちからも祝福されてるし、とっととくっついてしまえばいいんですよ!


欲望に忠実な生徒会長、なんだかんだで好きなキャラです。