まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

最強喰いのダークヒーロー2

ストーリー
異能武闘の伝統を土足で踏み荒らし、連戦連勝の快進撃を魅せる双士郎。
敵意を向けられがちな双士郎だが、次第に彼の力を認める者も現れ始める。
序列六位のアイドル・神峰弓までがファンとなり、双士郎に急接近してきて……。



前回学園の序列一位を倒してしまったので学内ではもうやることがないんじゃ……と思いきや、今度はチーム戦での快進撃!
リザとルイにさらなる戦力を加えたドリームチームが、思いっきりダーティに勝ち進んでいくのは小気味いいものですね。
小悪党(敵)が真の悪党(主人公)に綺麗にしてやられる展開も気持ちよかったです。


学園を代表するアイドル攻魔騎士・神峰弓が双士郎に急接近!
しかしまあなんというか、分かりやすく裏があるよなという感じの近づき方です。それを見破った上で泳がせる双士郎も、全く気付かないリザも、実に平常運転ですわ。
もちろん半端な悪巧みや浅知恵が双士郎に届くはずもなく、あっさりやられちゃうわけなんですけど、倒した弓を最後のチームメンバーとして入れたのは意外といえば意外でした。興味のない人間はさくっと切り捨てるのが双士郎だから、彼女なりの長所を初めから見抜いていたということなんでしょうね。
表はぶりっ子アイドル、裏はやさぐれ系毒舌女子と綺麗にふたつの顔を使い分けている弓ですが、どちらの顔も結構可愛くて好きです。
でも、弓と双士郎の距離に嫉妬していたリザはもっと可愛い! なんだかんだで君、双士郎のこと好きなんですね。ドMかよ(最高かよ)。


双士郎をリーダーに、リザ、ルイ、弓を加えた文字通りのドリームチーム。
個人戦も楽しいけれど、双士郎自身があまり強くない分どうしても地味な戦いになりがち……でもチーム戦はきっと華やかに派手になる! なんて期待していたのですが、ことごとく予想を外してくるわけですよこの男は……。
というか、ルイが戦力になりすぎるのが悪いんですよ。チーム戦とはなんだったのか。楽できるところで楽をするのは双士郎らしいけど。
結局、まともな試合は学園のトップチーム「チームラクト」との決戦のみ。正々堂々と勝負してきたルイとは裏腹に、学園長とつながって遠慮無く汚い手を使ってくる敵チームリーダー・楽斗。
しかし裏工作や騙し合いならば、双士郎に勝てる奴なんてそうはいません。むしろ正面からぶつかってくるよりもよっぽどやりやすいはず。
楽斗のような小悪党を、本当の悪党の闇が塗り潰す。うーん、いい気分です。弓のこともあったから余計に爽快ですね。
さて、もはや学園内に敵はなく、いよいよ次は関東大会。どうやらとんでもない強敵が待ち受けているようですが、外の試合相手に対して、双士郎はどんな手で勝っていくのでしょうか。楽しみです。


ルイさんほんと完璧超人だしもはやヒロインなのでは感さえあるな……。