まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

魔導書作家になろう!2 >ならば魔王の誘いに乗っちゃいますか?(はい/いいえ)

ストーリー
きらめきの攻撃魔術で成功を収め、調子に乗っていたアジロとルビだったが、次に出した魔導書がまさかの大爆死。
初心に戻って新作を書こうとするも、まともなアイデアが出ないまま締め切り日が近づく。
そんな中、別出版社の編集者からふたりに変わった依頼が舞い込んできて……。



色んな魔術、魔導書の開発を楽しく描く、ファンタジー世界の作家コメディ第2弾。
新ヒロインとして元魔王の少女・クルミが登場してきました。ラストで明かされる彼女の思惑にはニヤリ。
あとルビさんは相変わらずユルいというか無防備というか……もうくっついちゃえば?


前回努力の末に完成した「きらめきの魔術」の魔導書が成功し、調子に乗って人気ジャンルに手を出した結果の大爆死。心機一転して頑張ろうと新作に手を付けるものの、こういうときに限ってアイデアが全く出ず……。なんか、一連の流れがリアルにありそうで嫌ですね……。
そんな中舞い込んだ、「始まりの魔導書作家」(ダンジョン奥深くに在住)へのお使い依頼。
デッドライン当日に何やってんだっていう話ではありますが、行き詰まったときはなんでも動いた方が良かったりするものですよね。
必要は発明の母そのものの展開で、結果的に魔術を生み出すことに成功したわけだし、やっぱりアジロは天才肌なのかもしれません。
魔導書の新人作家賞の授賞式では即興魔術も意外とさくっと作っていましたしね。それにしても、受賞者に即興でひとつ魔術を作らせるって、鬼畜企画にもほどがあると思うんですが!


ダンジョンの底で出会った「始まりの魔導書作家」はなんと元魔王! ……にしては、かつて戦った勇者・ルビとのやりとりがなんとも抜けていましたけど……まあ主にルビのせいなんですけど……。
そんな元魔王・クルミになぜか気に入られて、魔導書制作に同行するハメになるわけですが、かたや最強の戦士である元勇者、かたや最強の魔術師である元魔王、そして真ん中に新人魔導書作家ってなんですかこの無駄に豪華なパーティーは。どんなダンジョンでも攻略できそう。
妙にアジロにくっついてくるクルミに対して、やきもちを焼くルビの姿にニヤニヤしました。ルビさんったら、もうアジロのこと大好きですよね? ね?
今回の最終章とか、もう作家と編集者じゃなくてカップルの話じゃないかというくらいです。なんというかごちそうさまだよ!
元勇者と元魔王、強すぎる協力者ふたりと一緒に、次はどのような魔導書を見せてくれるのか楽しみですね。


マントルアルコンをアニメで見たいぞ!