まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!13 大学生編

ストーリー
夏コミが終わり、今度は学園祭に向けて、ギャルゲーを題材にした実写映画を制作することになった漫研一同。
ヒロインとして、佐倉と二階堂さんに加え、小豆とムラサキさんを迎えて撮影合宿を行うことに。
編集係として働く予定だった柏田だったが、撮影中にアクシデントが起こってしまい……。



恋人ができてからもあっちこっちでなぜか想いを寄せられる柏田の残念モテっぷりを描く大学生編、第3弾。
前半は桃とのニヤニヤデートで楽しかったのですが、後半の映画撮影では各ヒロインを相手にラブシーン……。
小豆ちゃんも長谷川も切ないな、と思いつつ、そりゃこうなるでしょというエンディングで〆。ううん続きが気になる。


夏コミに合わせてやってきた桃と、オマケにムラサキさんも一緒に小豆ちゃんの家でお泊まり会。彼女と、年上の彼氏なしお姉さんと、よりによって元カノの家に泊まるって、冷静に考えておかしい状況ではないでしょうか……。柏田だって思春期男子なんだぜ……。
しかし桃と柏田ってば、遠距離恋愛のわりに会いまくってませんか。いや、別にいいんですけどね。
それにしても、今回のデートでの柏田はなかなか小洒落たことをしてきやがりました。柏田のくせに! 桃が幸せそうで何よりです。


漫研では、学園祭に合わせて実写映画を制作することに。初めは裏方スタッフの予定だった柏田ですが、急遽主役男子としての出演が決定……そうなるんだろうなとは思ってましたけど。
その上佐倉さんと交代で長谷川がヒロインの1人をすることになってしまって、まあ正直察しましたよね、「これは荒れるぞ」と。
二階堂さんはともかく、ムラサキさんと小豆ちゃんと長谷川とのラブシーンですよ。無事に済むはずがありません……(震え)。
ムラサキさんは安定の悪女でしたね。初めから分かってたけれど、こうやって柏田に恋人ができても全く変わらずに思わせぶりなことをやってくるんだから、紛れもない悪女である。
小豆ちゃんは、台詞が彼女の今の状況にマッチしすぎていて、切なさ満点でした。演技じゃ……ないんでしょうねえ。ごめんよ、柏田が罪な男でごめんよ……。
そして最後に待ち受ける大ボス・長谷川。柏田のことはもうなんとも思っていないと頑なに言い続けてきた彼女ですが、この演技を見るに到底そうは思えず……。
この映画を見た桃がどんな風に感じたのか、考えるだけで胸が痛くなってくるんですが、結末は次巻までおあずけ。ますますヒートアップするヒロイン陣の恋の行方が、そして柏田と桃の関係がどうなってしまうのか、早く続きが読みたいですね!


一番残念なのは川北さんだよ! なんというヘタレ!