まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

99番目の吸血姫 〜最後の吸血鬼〜

ストーリー
都市伝説が実体化した存在『ロア』が蔓延る街。
高校生の少年、九十九仁はその中でも最強と名高い『吸血鬼』の少女、シルヴィアの封印を解いてしまう。
シルヴィアと恋人関係になった仁は、彼女とともに、街で悪さをするロアを退治していくことになるのだが……。



恋人のロリ吸血鬼と一緒に街に巣食う都市伝説=ロアを退治していくバトルアクション。
バラエティに富んだロアとの戦いが、なかなかスリリングで楽しいですね。
シルヴィアはもちろん可愛いのですが、戦友で仁にベタ惚れなもう1人のヒロイン・綾瀬がとても魅力的でした。脈ありです。


『吸血鬼』『一人かくれんぼ』『誘拐モール』。都市伝説として人々の噂に乗り、話が広まる中で実在する力を得た怪異の数々、ロア。
主人公の仁は、『吸血鬼』のロアである女の子・シルヴィアと出会い、下僕兼恋人になったことをきっかけに、ロアと戦う日々を始めることに。
都市伝説がテーマということで、バトルはもちろんですが、ちょっとホラーっぽい雰囲気も出ていていいですね。一人かくれんぼなどはかなり有名な都市伝説ですが、それがどのような怪異として現れるのかという楽しみもありました。
そして、都市伝説には悲しい事件がつきもの。全てがハッピーエンドで終わるとは限らない展開が、独特の読後感を与えてくれています。


シルヴィアは吸血鬼とあって何百年も生きていますが、見た目は幼女そのもの。そんなシルヴィアにメロメロな仁さん……元々ロリコンの気があったのか、何でもいけるクチなのか……。
ともあれ、仁とシルヴィアの所構わずのイチャイチャは見ていて微笑ましいです。
そしていまひとり、仁と一緒に戦う謎のロアの少女・綾瀬。仁がシルヴィアにベッタリなことを知っていながら、息をするように好意を語らう無表情な彼女は、かなり好きなタイプのキャラクターでした! 可愛い!
いざ戦いとなれば、シルヴィアも綾瀬もとても頼りになる存在です。圧倒的に強い2人のヒロインに挟まれて、主人公として何をするかというのが、この1巻の大きなポイントだったのではないかと思います。
シルヴィアと綾瀬、そして最愛の妹を守るためにある決断をした仁が、これからどのようにロアと向き合っていくのか。今後の展開が楽しみですね。


イラストはザザさん。綾瀬の特定部位についつい目が引かれますね……。
この表紙の仁さん、シルヴィアの胸揉んでないですか? 揉んでますよね?


「仁」の読み方はいつか明かされるのかな?