まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

俺の胃袋は彼女に握られている。

俺の胃袋は彼女に握られている。 (ダッシュエックス文庫)

俺の胃袋は彼女に握られている。 (ダッシュエックス文庫)

ストーリー
高校二年生の紅亥十切は、血を飲むと腹を壊してしまうという残念な体質の吸血鬼。
そんな彼はある日、初めてまともに血を吸うことができる少女・翡翠に出会う。
大財閥の令嬢であった彼女は、血を吸わせる代わりにドSな命令を言い渡してきて……。



血を飲むと腹を下してしまう吸血鬼が、唯一血が飲める相手のドS少女(11歳)にいいように扱われつつ、他に飲める血を求めて特殊な境遇の少女たちを救っていくヴァンパイアアクション。
面白かったです。出てくるヒロインが軒並み10歳程度なので、吸血行為がいちいち変態チックでいいですね。
中でもやっぱり翡翠がピカイチ! 11歳にして大財閥を牛耳るドS天才少女とか、もう最高じゃないですか……!


主人公・十切は、人の血を吸うと必ず腹を下してしまうという残念過ぎる体質の吸血鬼。
そんな彼はある夜、奇跡的に血を吸っても腹が痛くならない少女・翡翠と出会います。
11歳の女の子と出会って速攻「君の膝小僧が舐めたい」とか言い出す十切さん……いや、たまたま翡翠の膝から血が出ていたからなんですけど、それにしたってなかなかの変態度じゃないですか。尊敬しちゃうぜ!
この翡翠というのが、大財閥の令嬢でとんでもない権力の持ち主で、しかもドS。
血が吸いたかったら小学校に侵入してきて、とか、足の先から吸いなさい、とか、実に楽しそうに命令してくるもんですからたまりません。ゾクゾクしちゃいます。
もっとも、そんな翡翠の言うとおりにひょいひょい実行してしまう十切も、だいぶおかしいと思いますが……。胃袋の平安も大事だけれど、他にもっと守らなきゃいけないものもあると思うんだ! 社会的な立場とかね!


ずっと翡翠の言いなりになるわけにもいかないので、人間ではなく亜人の血ならば吸えるのではないかと、亜人の血を求めて動き出す十切。
行く先々で、人狼の少女、人造人間の少女、教会の悪魔祓いの少女と、なぜか10歳くらいの女の子ばかりに出会っては、危機に晒されている彼女たちを救っていきます。
もちろん毎回「味見」が必要なわけで、二の腕や首すじや太ももと、色んな部分に口をつけて吸血していくのが妙にエロチックでした。色々と危険な絵面ですな。
しかし、残念吸血鬼で、見た目は変態であっても、いざ吸血鬼の本来の力を取り戻した十切は本当に強くて格好良くて、頼りになるヒーローでした。その上、彼のバックには大財閥の令嬢が付いているのですから、もう怖いものなんてありません。この調子で、どんどんロリハーレムを構築していってもらいたいですね!
個人的には、十切を「マスター」と慕う人造人間の少女・フランディーナが大好きです。可愛すぎます。これからも出番があるといいなあ。


イラストはシロタカさん。少女たちの足にフェティシズムが溢れていて素晴らしかったです。
お気に入りは最後の翡翠かな!


フランディーナさんはちょっと変態に寛容すぎるな?