まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

血風の英雄伝承

ストーリー
歴史上の英雄の魂を受け継ぐ、リンカーの出現から十数年。
永遠に櫻が咲き続ける町、第弐京都では、新撰組隊士の魂を継ぐ者たちが集められ、止まないテロ行為に対抗していた。
新撰組隊士のリンカー・犬神冬夜は、第弐京都の中心、白桜宮の姫・結城ノアを護るため、戦いに身を投じていく……。



新撰組の魂を受け継ぐ「リンカー」たちが、お姫様を守って戦う英雄×バトルアクション。
幕末には詳しくないのですが、それでもやっぱり土方とか沖田という名前には特別な響きがあって、それだけでカッコよく思えてしまってずるい。
英雄たちの生まれ変わり(?)がたくさん登場してくるので、新撰組や、その時代に生きた人物たちのことをもっと知りたくなってきますね。


主人公の冬夜は、名もなき新撰組隊士の魂を受け継ぐDランクリンカー。
幼なじみの少女・沖田総司や、鬼の副長・土方歳三、そして頼りになる局長・芹沢鴨といった人物に囲まれて、新撰組の一員として戦っています。
いやあ、沖田はやっぱりカッコいいですよね。14歳の女の子なんですけど、いざ戦いになると発揮される最強っぷりがいい。
冬夜の戦い方はどうもガムシャラで……まあそれはそれで平隊士らしいし、主人公らしくもあるところなんですが。
ヒロインのノアは、織田信長から国を引き継いだお姫様です。ロマンですな。本人にはお姫様っぽくないお茶目なところもあって、そこがまた可愛らしかったです。


なぜか幕末のリンカーたちから身柄を狙われるノア。それに対抗する新撰組
新撰組は歴史上から見れば敗者で、逆に敵に回るリンカーたちは、吉田松陰など、歴史的に見れば勝者の側です。
大きな変化の波が起きようとしている中、今度の新撰組もまた敗北してしまうのか、それとも。
ラストに気になる英雄の名前も出てきたことですし、今後の展開に期待ですね。


イラストはみけおうさん。柔らかそう。色んな部分が。
新撰組以外の英雄たちもイラスト化してほしいですね。


斎藤の出番はまだかな!