まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

オレと彼女の萌えよペン4

ストーリー
いきなりエミリからアシスタントを辞めることを告げられ、困惑する泉と茉莉。
ふたりきりの仕事場に妙にテンションが上がりつつも、やっぱりどこか調子が出ない。
このままじゃダメだと感じた泉は、エミリに再度会って説得を試みるのだが……。



茉莉とふたりきりの仕事場でイチャイチャしつつ、エミリちゃんをアシスタントとして呼び戻すために遊園地デートしたりするシリーズ第4弾。
相も変わらず異常なまでの読みやすさで、あっという間に読みきってしまいました。
この期に及んで、茉莉とエミリちゃん、それぞれとしっかりイベントをこなしていて、ほんと自覚のないモテヤローは罪だなと……。


エミリちゃんが辞めたことで仕事場にふたりきりになってしまった泉と茉莉。
前回修学旅行でラブコメのテッパンを教えこまれた延長線上で、お互いに少しずつ意識するようになってしまって、どちらも妙に慌ててしまうのが微笑ましいですね。
茉莉がついに手料理を披露してくれる場面も! まあなぜ水着エプロンでなのかは置いておくとして……。しかしそれだけ体を張って、結局エミリちゃんの不在を実感するだけの結果に終わってしまったのが、ラブコメとしては残念なところ。メインヒロインがライバルを引き立ててどうするのか!
しかし茉莉もわきまえたもので、エミリちゃんの説得役は泉に一任。なんというかねえ、エミリちゃんは泉と茉莉のことを見て自分が身を引こうとしたのだろうし、茉莉は茉莉で、泉とエミリちゃんの間を取り持つようなことをやっているし、かといってふたりとも泉のことが気になっているのは確かで、乙女心というものはなかなか大変なものですな。
そんな女の子たちの気持ちも知らず、あっけらかんとエミリちゃんとの遊園地デートに勤しむ泉ときたらもう! おバカさん!
それにしてもエミリちゃん、本当に中学生なのかよ……つくづく魅惑的すぎるんですけど。


『BATTLE IDOL!』の順調な滑り出しのおかげで、泉と茉莉は初めてのサイン会へ。
各々の憧れの漫画家や、同期たちとの交流もあって、後半は賑やかな展開になりました。
ここで気になるのは、やっぱり一ノ瀬白雪でしょうか。今回は泉からお姫様抱っこまでされちゃったりして、どんどんヒロイン力が高まってきているのを感じます。同期で「ライバル」というのは大きなアドバンテージですし、正直かなり可愛いし、エミリちゃんとはまた別方面で茉莉の手強いライバルになりそうな予感。
さて、エミリちゃんのアシスタント騒動はこのように落ち着きましたが、ラブコメとしては今後ますますヒートアップしていきそうですね。
自分の気持ちに自覚的なエミリちゃんに対して、茉莉の気持ちがどう動いていくのかが楽しみです。


ル●ンダイブのイラストは卑怯だろ!