まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

姉と妹の下着事情。

姉(かのじょ)と妹(カノジョ)の下着事情。 (GA文庫)

姉(かのじょ)と妹(カノジョ)の下着事情。 (GA文庫)

ストーリー
女性の胸を愛し、下着作りに青春を捧げる高校生・創真彰人。
彼はある日、生徒会長の服部振袖から、彼女の妹・羽織との婚約を勧められる。
困惑しつつも流されて承諾してしまった彰人だが、そんなある日、服部姉妹の三女である七緒と出会い……。



GA文庫大賞<奨励賞>受賞作品。
女性の胸を愛しすぎているがゆえにブラジャー作りに本気で情熱を滾らせる主人公と、「仲の良くない」美少女3姉妹が織りなす青春×ブラジャー×ラブコメディ。
主人公がとにかく図抜けてクレイジー! 女の子にまともに恋をしたことがないくせに、女の子の胸には恋をするとかいう、わりと本物の変態さんでした。
しかしどんな変態でも、真面目に夢を叶えようとする姿勢は悪くないものです。おっぱいに捧げる青春があってもいいよね。


思春期男子なら誰しもが女の子の胸に夢を見るものですが、今作の主人公・彰人は、その辺の男子とは夢のスケールが一段階違います。
世界の女の子の胸を俺が守る! そう決めて、将来ブラジャーを作るために本気で服飾技術を学ぶ彰人。
女の子の顔より先に胸を見る。本人ではなく胸に恋をする。ヒロインの胸は好きだけど、本人が好きかと言われると微妙だとか言っちゃう。凄いぞ、これがホンモノってやつだ。ナチュラルクズだ……!
本当にその女の子に合ったブラジャーを作るために、胸を触らせてくれと勢いで頼んじゃうあたり、本気です。変態を突き抜けてもはや格好良い。いや、実際に思いを素直に口に出す彰人は、見ていてかなり気持ちのいい奴ではあるんですけどね、軽く通報ものですよね。
そんな彰人に深く関わることになるのが、厳しい生徒会長の長女・振袖、物腰柔らかな次女・羽織、そして姉たちとの間に確執を持つ三女・七緒の姉妹。
初めは羽織のためにブラジャーを作ろうとしていた彰人ですが、羽織との間を取り持ってくれるという取引をきっかけに七緒と急接近。自分と同じように夢を持つ七緒のためにブラジャーを作ることになります。凄いな、流れだけ書くと意味が分からないぞ……なんでこうなったんだ……!?
まあ変態の奇跡はおいといて、七緒はとても可愛いですね! 分かりやすくデレてくれるわけではないんですが、いつの間にか距離が近くなっていてグッときます。怒るときに敬語になっちゃうのもいい!


家の呉服屋を背負って立つ振袖と、家のために別の方向で頑張ろうとしているけれど姉から認められずにいる七緒。
それぞれ夢があって、それぞれ実はお互いのことを思っているのにぶつかってばかりのふたりの姿が苦しい。
でも彰人の作ったブラジャーから勇気をもらって、七緒はようやく姉と向き合うことができました。だからなんでこうなったんだ……!?
それにしても、結果的に3姉妹全員から彰人が好かれるような展開になったわけで、まったく大したもんだなと思います。こうなったらもう触り放題じゃないですか! っていうかもう結構触ってるし! 変態がこんな風に報われることもあるんだなあ!
私は断然七緒が好きなんですが、どうもヤンデレ臭のする羽織さんも気になるので、続刊では次女の活躍にも期待しています。


イラストはけけもつさん。いいおっぱいでした(満面の笑みで)。
上半身裸振り返り七緒のエロさが素晴らしかったです。


ポメ子がガチで犬にしか見えなくなってきた。