まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

東京戦厄高校第72討伐班2

ストーリー
南の島で毎年夏に行われている校外実習に参加することとなった戦厄高校一年生の面々。
それは5つの課題をクリアし、その点数を生徒どうしで競い合うというものだった。
さらに、ボーナス得点を獲得するためのターゲットとして生徒会役員2名が姿を現し……。



南の島で校外実習! 普段の学校とは違う環境の中で、次々に出てくる課題をトリニティの3人がクリアしていくのが楽しい回でした。
相変わらず廻人とアリスがバカにされていてムカつくだけに、彼らの活躍っぷりが実に小気味いいですね。
ゲストの生徒会シューター・チームの2人もいいキャラしてました。


校外実習にやってきた生徒たちに示されていく5つの課題。
ただ単に戦闘能力を問うのではなく、純粋な覚悟が試されるものや、知恵と工夫と協力で乗りきれるものなど、バラエティ豊かな課題が出てきて楽しいです。
一応真面目な実習ではあるんですけど、島全体を使っての鬼ごっことか、どこかゲーム染みていてワクワクしてしまいますね。
ただ正面からぶつかる試合ならともかく、こういった実践形式でのサバイバルなら特別な強さを見せてくれるトリニティの3人。
これだけ大活躍しているのに、相も変わらず「迅引」の廻人と「復慈」のアリスを下に見ているお間抜けさんたちには辟易です。お前ら一体どこに目が付いているんだ。


強者は強者を知る、ということで、生徒会からゲストでやってきた乃愛とユーリはトリニティに特別な関心を抱いている様子。
校内でもトップクラスの強さを誇るユーリを相手に、他の生徒たちがばったばったとなぎ倒されていく中で、ギリギリながらも対等に渡り合う廻人はやっぱり格好いいですね。スピードはロマン!
それから、1年生の直角、輝井コンビも地味ながら活躍してました。主人公にはなれないけれど、優秀なライバルとして頑張ってほしいタイプのキャラクターです。
彼らは他の生徒と違ってシューター・タイプで差別をするようなこともないし、今後廻人たちと一緒に戦うようなこともあるかもしれません。
さて肝心のトリニティの3人ですが、案の定といいますか、月佳とアリスが廻人へ想いを募らせることになってしまいました……。
この三角関係がこれからどう動いていくのか、ニヤニヤしつつ見守っていくことにしましょう。まあまず、この戦闘バカの廻人に恋愛ができるのかという、そこから大いに疑問ではあるんですが。


ちなみに乃愛先輩エンドでも構わないぞ。