まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜 2

エイルン・ラストコード ?架空世界より戦場へ? 2 (MF文庫J)

エイルン・ラストコード ?架空世界より戦場へ? 2 (MF文庫J)

ストーリー
特別枠で氷室義塾の生徒となったエイルンは、エルフィーナを操りマリスの殲滅に成功する。
ところが戦いの中、騎兵部部員たちの独断専行や、心に爆弾を抱えた生徒たちなど、氷室義塾の崩壊寸前な状況が判明する。
現状を変える必要性を感じたエイルンは、自ら騎兵部の教官になることを申し出て……。



アニメの世界からやってきた主人公が、戦場を駆け絶望を打ち砕くスタイリッシュロボットアクション第2弾。
激・ア・ツ・ッ!! 1巻はエイルン無双でしたが、今回は葵をはじめとした騎兵部の面々の成長と活躍が存分に描かれました。
騎兵部の自分勝手な野郎どもが、ずっとバカにしていた夏樹「教官」の手で生まれ変わっていく……こんなん燃えるに決まってるだろ!


出だしからエルフィーナが華麗に舞う! 一部の騎兵部員の命令違反で崩れかけた戦況をひとりで立て直しちゃうこの主人公機コンビ、ちょっと格好良すぎです。
あまりに不甲斐ない騎兵部を鍛えようと、遂に正面から彼らとぶつかることを決める夏樹。
かつて彼を一方的にボコった奴らを、全員まとめてあっという間にのしてしまう夏樹が、もうほんとイケメンすぎてたまりません。
最初こそ力づくだったけれど、教官として、また部隊運用者としての夏樹の手腕は見事なものでした。
特に見込みのある3人を選んで徹底的に特訓し、心身ともに成長を遂げさせて、見事に最前線のエースに仕立て上げる。さんざんしごいた後に実力を認めるやり方がまた上手くて、夏樹のことを下に見ていた3人が、すっかり彼に心酔してしまうのも納得というものですね。


夏樹が鍛えた騎兵部が大奮闘するも、圧倒的な数で押され、結局エルフィーナが無茶をすることに。
紫貴が引き止める中、夏樹を信じて送り出す騎兵部面々の声が胸に熱く響きます。夏樹教官、すっかりカリスマになってしまった……。
一方で、彼が未来を切り開くために戦う姿に触発され、かつて作戦立案で辣腕を振るった天才少女・茜が戦線に復帰! 12歳にしてこの才能、そしてこの毒舌っぷり。ああ、これはオジサンたちもファンになっちゃいますわ。
葵も過去と迷いを振り切って特別機体で出陣を果たし、才能の煌きがいくつも戦場に揃いました。夏樹&エルフィーナと葵&鬼灯の共闘は、最高に熱かったですね!
3巻はセレンとデストブルムがメインの回になるとのこと。次はどんな熱血バトルを見せてくれるのか、楽しみで仕方ありません。


すっかり通い妻と化したセレンが可愛い。