まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ひとりで生きるもん!2 〜およめ券のその後〜

ストーリー
遠距離恋愛中の彼女・千紗にふさわしい男になるべく自分の将来を見つめ直す慶人
バイト先の先輩が所属する劇団で、喜劇の脚本に挑戦することに。
苦労して書いた脚本が1本も採用されない中、夏休み日本に遊びに行くと千紗に告げられて……。



続刊というよりはアフターストーリーの感が強い完結巻。1巻がとても綺麗に終わったから、もし続きが出るならこういう形になるだろうなとは思ってました。
で、晴れて恋人同士になった慶人と千紗のイチャイチャをひたすら見せつけられるスーパーバカップルラブコメディに進化。
はあーもう、ニヤニヤを通り越して呆れちゃうくらいなんだぜ。末永くお幸せになんだぜこのやろー!


地球の裏側にいる恋人といつでも顔を見て話ができる! Skypeってすげー!
ということで、最初の慶人と千紗のネット越しのやりとりだけで既にお腹いっぱいでした。くそっ、千紗はやっぱりかわいいな……。
お笑い好きなふたりの会話は打てば響く返しの応酬で、とにかくテンポがよくって心地よいです。お似合いのカップルですわ。
もちろん、画面越しにお喋りするのと直接会って触れ合うのとはまた違うもので、慶人と千紗の再会の場面では、こちらまで胸がきゅんとしてしまいました。
しかしいかに未来の嫁とはいえ、お休みじゅう慶人の家で同棲しちゃうのはどうなんですか。そんなんドキドキしちゃうやろ……!
あと七海ちゃん(12)が相変わらず有能すぎて困っちゃいますね。微妙に不器用なふたりの背中をポンと押してあげる七海ちゃん(12)ちょっとかっこよすぎるでしょ。その上小悪魔ときたもんである。これは勝てない。


パティシエを目指して日々努力を続けている千紗。
そんな千紗と一緒にいるために、自分も真剣に夢を追いかけようとする慶人の姿勢は立派。
特になかなか叶えるのが難しい夢であるだけに、何よりも努力が必要なのだけれど、必死でネタを作る慶人と千紗を見ていると、ふたり一緒ならいくらでも頑張れそうで、どこまでも羽ばたいていけそうに見えるから不思議なものです。
もちろん、牧瀬さんのこともあるように、結局はそれが花開くかどうか神のみぞ知るといったところですが……。
とりあえずエピローグのふたりが笑顔だったので、それでよしとしておきます。ずっと一緒に。ふたりで。


はあ……七海ちゃんとSkypeしたい……。