まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

魔法剣士のエクストラ2

ストーリー
紗奈美たち3人の更なるレベルアップのため、零人は5大騎士団のひとつ《枢機卿聖騎士団》との模擬戦を用意。
来る格上との対戦に向け、零人の指導のもと、少女たちは特訓に励む。
その一方、レガリアマギカへの出場条件を満たすため、残り2人のメンバーを探す零人だが……。



最強主人公と発展途上の少女たちが織り成す激アツ魔導バトルアクション、第2弾。
紗奈美たち3人に、前回戦った相手であるリンデが加わって、さらに賑やかになりましたね。
今回の零人の活躍は(1巻に比べて)控えめでしたが、その分少女たちの確かな成長が見られるストーリーだったと思います。


出会った当初に比べれば格段に力のついた紗奈美たちですが、彼女たちはまだ五芒星で、レガリアマギカで勝つためにはまだまだの実力。
さらに力を伸ばすために、それぞれの長所を伸ばしたり、新たな技を開発したり。
地道な特訓シーンですが、こういうちょっとした頑張りの描写が、後の彼女たちの成長ぶりの、確固たる証拠になるのですよね。
一芸特化のイルマとエリサは特に分かりやすいと思います。問題は紗奈美です。はっきり「器用貧乏」などという風に言及されてしまっているだけに、六芒星の壁を乗り越えるには、もしかしたら一番苦労するかもしれません。
でも、もしその壁を越えられたら、誰よりも隙のない、まさに零人の弟子と呼ぶにふさわしい強さを身につけられるような気もします。だからこそ、彼女には期待せずにいられないのです。


紗奈美たち3人にリンデを加えてのバトルがとても熱かったです。
六芒星のリンデからしてもまだ格上の相手を前に、チームワークで対抗する4人。互いの長所を活かし、互いの短所を補いながら、一撃を敵に届かせるべく連携を繋げる彼女たちの姿に胸が踊りました。
しかしリンデはやっぱり頼りになりますね。なんてったって前回3人がかりでやっと倒した相手ですから、そんな彼女が紗奈美たちと共に戦ってくれるとなると、心強い限り。
リンデの足を引っ張らないように、リンデに一刻も早く追いつくように、紗奈美、イルマ、エリサにはもっともっと頑張ってもらいたいところです。零人が次にどんな特訓を仕込んでくるのか、注目ですね。
それから、レガリアマギカ出場のための残りのメンバーも気になります。思わせぶりなキャラクターの予告がありましたから、次回は彼女に関するお話になるのでしょうか。どんな魔導士で、どんな性格の子なのか、今から楽しみでなりません。


零人さんの服装、改めて見るとめっちゃカッコつけてますね……。