まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

魔装学園H×H

魔装学園H×H (角川スニーカー文庫)

魔装学園H×H (角川スニーカー文庫)

ストーリー
姉からの呼び出しで、戦略防衛学園アタラクシアを訪れた飛騨傷無。
そこで出会ったのは、魔導装甲《ハート・ハイブリッド・ギア》を操る少女、千鳥ヶ淵愛音だった。
攻撃で墜落した愛音をなんとか助けた傷無の元に、姉から重大任務の連絡が入るのだが……。



第18回スニーカー大賞《優秀賞》受賞作品。
女の子にエロいことをすることでパワーを与え、異世界からの敵を打ち倒すエロスバトルアクション。
これはひどい。まったくもってひどい。設定から専門用語からイラストから、もう何もかも頭が悪い、素晴らしい作品でした! エロ押し最高!
セーフかアウトでいえばアウトの方に近いようなエロ描写の数々、正直たまりません。でも決してそれだけではなく、きちんとメカ少女の熱いアクションを描いてくれていたのも素敵です。


謎の美少女が目の前で倒れていて、いきなり「胸を揉め」って命令を受けたら、どうする? 揉んじゃう? ……揉んじゃう!
実にアホですが、この吹っ切れ具合がいいですよね。バトルシーンももちろん頑張るけど、結局これがやりたかったんでしょ? というのが透けて見えるところがいい。アホな男性読者のハートを鷲掴みですよ。まあ私のことなんですけど。
しかも全校生徒にその行為を発表されるというおまけ付き。なんというドM御用達。悪くないね(鼻息も荒く)。
まあ「接続改装」の方はともかく、傷無のHHGの名前は、薄々分かっていても笑ってしまいました。これ絶対お母さんの悪ふざけでしょ!


HHGを操るエースではあるものの、ユリシアやハユルといった仲間と比べると撃墜数が少なく、さらなる力を欲している愛音。
とある理由もあって、傍からは自暴自棄とも取れるような無理な戦いに臨む彼女の姿を見ていると、なんとかしてあげたくなってきます。
一方の傷無も、HGGの最初の被験者にも関わらず戦う力はほとんどなくて、学園に来るまではずっと役立たずでした。
そんなふたりが力を合わせることで、新たな、そして大きな力が生まれる。やっていることは、まあ、エロいことなんですけど、この展開は熱い。そして恥ずかしがりながらもその行為を受け入れようとする愛音がいじらしくて可愛くて、とても魅力的でした。
今回は傷無と愛音がメインでしたが、次からはユリシア、ハユルともあんなことやこんなことをやってくれるはず!
色んな意味で期待が高まる次巻、大いに楽しみです。


イラストはHisasiさん。何も言わず口絵をご覧ください。拍手喝采です。
終盤の見開きも凄かったですね。ううむ……エロい……。


あ、黒銀さんによるメカデザインもさすがの格好良さでした!