まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

俺の教室にハルヒはいない2

ストーリー
登校してこないマナミの件で生徒指導室に呼び出された帰り際、生徒会長から突然呼び止められたユウ。
会長は『涼宮ハルヒ』の正体に気付き、彼女のことを知りたがっていた。
一方、声優を目指すカスガはいよいよオーディションを受けるのだが……。



色々としんどいお話でした。うわあ、もう、何やってんだよこいつ。
ユウのことは元々あんまり好きじゃなかったんですが、今回で本格的に嫌いになっちゃったような気がします。
涼宮ハルヒの憂鬱』がいよいよストーリーに絡みだしてきたのは気になるところ。


「俺は平凡な高校生」なんて言っておきながら全然平凡じゃない主人公、なんてパターンがありますが、ユウは本当に平凡な主人公だと思います。
別に長所があるようにも見えません。しいていえば人と仲良くなる才能とかですか。逆にいうと八方美人ってことなんですけど。
八方美人なくせに、よくわからん学園ものアレルギーとか、妙に頑固な部分があったりして、「いい奴」「やな奴」で簡単に分けられない生々しさのある高校生像がなんとなく好きになれずにいました。
でも最低限、カスガとマナミ、両方を応援するというのは、つまりこういうことなんだと、それくらい分かってやっているものだとばかり思ってました。何も考えてなかったのかよ!
ぼんやりと流されるままに流されておいて、いざそのときが来たら勝手にショックを受けて落ち込んで八つ当たりとかひどい。マナミが不憫すぎるでしょ……。
まあ、一度痛い目を見たのはいい気味でした。結局カスガとマナミ、両方のルートをしっかり進めてるっぽいあたりは腹立たしいですけれども。それどころかカグヤ先輩も増えたしね!


涼宮ハルヒの憂鬱』の小説が遂にストーリー内に登場してきました。カグヤ先輩の意見には全くこれっぽっちも同意できませんが。
まあともあれ、マナミ=『涼宮ハルヒ』というあだ名だけでなく、小説まで出てきたということで、今後『ハルヒ』がどのように物語に関わってくるのかは見ものです。
恋愛方面は、まあ正直ユウは全員からフラれてしまえばいいと思っている部分も多分にあるものの、未だダブルヒロインが甲乙つけがたい感じなのでこちらにも期待。どちらも飛び抜けて可愛いというわけでもなく、かといって可愛いところがないわけでもなく、なんですよねえ。
ドロドロ展開もアリっちゃアリですが、この主人公でやられるといよいよ張り倒したくなってくるかもしれません。


声優の卵のフォロー/フォロワー数がリアルすぎる。