まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

永劫回帰のリリィ・マテリア2 elixir materia

ストーリー
ランドルフと名乗る召喚術士の襲撃事件から一月、学院に新たな襲撃者が現れる。
圧倒的な力を見せつける襲撃者を前に為す術もないアークたち。
その戦いの中、レイナは襲撃者が生き別れとなった実の兄であることに気付く……。



なんと早くも最終巻。お話としては思いっきり途中ですので、ここで終わってしまうのは至極残念です。
新たな敵幹部や、レイナとの関わりなども判明して、より物語が深まっていくところだったのですが。
まあこれで最後なわけですし、アークがユリノにしっかりと思いを伝えることができたのはよかったかなと思います。


ユリノは今回もマイペースに押せ押せモード。最初から最後までずっとエロい。なんてひどいヒロインなんだ……素晴らしい。
今でこそ召喚獣だからという理由があるけれど、こうなる前までアークがどうやって彼女の猛攻を凌いでいたのやら、不思議になってくるくらいです。元々相思相愛なんだから、とっくにくっついててもおかしくないと思うのですが。よっぽどアークさんがヘタレだったのでしょうか。
アークだけにベタベタしていたユリノですけれども、今回はレイナとも少しずつ打ち解けてきているようで、ほのかな友情に温かいものを感じました。
レイナも自分と同じくアークに想いを寄せているのに当人に全然伝わっていないことを知って、少し同情的になっている風だったのが印象的ですね。
召喚獣だから友達というものに縁のなかった(ついでに興味もなかった)ユリノですが、レイナとは良き友人になれそうで何よりです。


かつて憧れた兄との戦いの中で、自らの騎士道を見出していくレイナ。
愛する人と共に歩むために、隠してきた思いを打ち明けるアーク。
精神的な成長と、ロザリア先生の指導を受けたことによる成長で、彼らはずっと強くなりました。
物語はここで途切れてしまいますが、強くなったアークたちなら、きっとそれぞれの願いや目的を達成することができるだろうと思います。
バトルとラブコメと、それからもちろんエロいイラストと! 色んな面から楽しむことのできる作品でした。次回作を楽しみにしています。


ロザリア先生は陰の主人公感ある。