まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

キスから始まる戦機乙女

ストーリー
人間の七つ目の感覚『テッセラクト視覚』の才能を買われ、学園“エピタフ”に入学した進藤一路。
だが彼は入学初日の放課後、突如として現れた空を切り裂くほどの謎の大剣に襲われる。
何がどうなっているのか理解できないまま、辛くも命を救われた一路だったが……。



月見草平先生の新作ということで手に取りました。
設定が少々ごちゃごちゃしていて分かりにくいのですが、簡単に言ってしまうと、天からやってくる謎の敵に対抗するための兵器を作り出すべく、女の子とキスをするお話です。途中の過程をぶっ飛ばすとわけが分からないですね。いや、飛ばさなくてもツッコミを入れたくなるところではありますが。
まあなんですか、可愛い女の子とキスなんかできちゃったらね、兵器のひとつやふたつ作れちゃうくらいのエネルギーが生まれてもおかしくはないってことですよ。そうですとも。
多少ぶっ飛んだ設定ではありつつも、楽しく読むことができました。特にヒロインの描き方が丁寧で良かったです。


表紙の女の子・六道麻奈がヒロイン……かと思いきや、1巻のヒロイン(キスの攻略対象)はまた別の女の子でした。
六道はたぶんメインヒロインということでいいと思うんですけれども、何やら事情があってなかなか攻略対象にはなりそうにないですね。その辺の事情はおいおい明かされていくんでしょうけど、結構思わせぶりな伏線が多くて気になりました。
今回のヒロインはツインテ美少女の最上瑠璃。最悪の第一印象から入って、根気強いアプローチを続けることで次第に打ち解けあっていくという流れは王道中の王道ではありますが、だからこそ良いものです。何より最上は可愛い。だいぶちょろい気がするけれどそこがまた可愛い。
しかし1週間ですか。1週間で女の子とキスをする……。一介の高校生には無茶すぎるミッションですが、できなければ命がないんだからやるしかないんですよね。
プレイボーイでもない男子が女の子を落としていく動機付けとしてはこれくらいやらないといけないのかもしれません。やっぱり不自然は不自然ですけども。


まだお話も始まったばかりで分からない部分も多いのですが、恐らく次回からも新しい女の子が出てきてキスを狙っていくという流れになるのでしょう。
当然バトル要素も入ってくるのですが、できたらもう少し迫力ある戦闘が見たいと思います。出てくる戦機乙女の質にも寄るのかな。
そう、最後の最後に出てきたスヴァリンは素晴らしいロリキャラでしたね! 最上と合わせ、次回以降もぜひ活躍していただきたいものです。


イラストはゆーげんさん。このカラーのツヤ感とメカニックはやはり魅力。
早くスヴァリンのイラストが見たいものです。期待。


二ッ谷ちゃんのターンはいつ来るんですか!?(鼻息荒く)