まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

疾走れ、撃て!8

ストーリー
クリスマスイブの激戦の後、短い休暇となった学生兵士たち。
しかし帰る場所のない理宇は虎紅の采配で兵舎に残留することに。
虎紅に先を越されたミヅキも理宇と一緒に残ると言い出して……。



年末から正月の数日間、特に戦いもない束の間の休息。ダイダラとのバトルの代わりに描かれたのは恋愛バトル!
ほとんどの学兵たちが帰省する中、基地に残った理宇、虎紅、ミヅキの3人。
この状況で何も起きないなどということがあるはずもなく、遂に恋の歯車が本格的に回り始めました。
いやあ、長かったですね。ここまでこぎつけるまでにどれだけ命の危機に迫られたことか。


結局動いたのはミヅキからでした。本当は虎紅が突っ込んでくれることを期待していたのですが、それはまたこれからですかね。
しかしそれにしても虎紅さんはあっさりしすぎでした。もっと訴えかけるようなやりようがあっただろうにと思うともったいない。いきなりのことだったからかもしれないけれど、インパクトはミヅキの方に軍配が上がってしまったかもしれません。もっと頑張って。
そして肝心の理宇ですが、こいつの気持ちもどうもよく分からない。あの反応を見るにやっぱりミヅキには何かしらの思いを抱いているのでしょうが、煮え切らない態度には変わりがなくてとても不安です。
つきあいの深さの差もあり、たぶんリードしているのはミヅキ。果たして虎紅に勝ち目はあるのでしょうか。応援しているのだけれど。


ある意味で理宇をめぐる三角関係以上に盛り上がったのが加藤教官と伊達教官のあれこれ。
本気を出した加藤教官が可愛すぎて萌える。鬼教官かつクールビューティーだったあの頃の夏華さんはどこへ行ってしまったの。
風呂場での暴走っぷりは最高でした。そうそう、これくらい開けっぴろげにしてくれる人がいないとね。虎紅とミヅキだけじゃ永遠に先に進めなさそうですもんね。
そしてあの新年の挨拶。なんというか、背水の陣に立った女性は恐ろしいと思いました。一方、理宇といい伊達教官といい、男は肝心なところでダメダメだな!


基地の外でも色んなキャラが色んな思いをめぐらせていましたが、正直覚えていない人物も多くてちょっと混乱。
軍の方ではまた大きな動きがあり、理宇たちの今後にも影響してきそうな予感です。いやまあ、すでに事件はあったわけですけど。
何よりも気になるのがリヴァーナのこと。また理宇たちと会う機会はあるのでしょうか。あるといいな。


ジンジュウロウってこんな顔つきだったっけ。