まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

サマーウォーズ

今回は珍しくアニメの感想でも。慣れていないので勝手が分かりませんが。

サマーウォーズ [DVD]

サマーウォーズ [DVD]

大変遅ればせながらサマーウォーズを見ました。
それもDVDを買ったわけではなくレンタルで……。
TSUTAYAで半額だったからね!


おい。めちゃくちゃ面白いじゃないか……!
なぜ僕はこれを劇場で観なかったのでしょう。当時の僕に何があっても観ろよと伝えたい。
同じ細田監督作品である「時をかける少女」は正直あまり合わなかったので、観ようかどうか迷いつつも結局保留しちゃったんですよね……。無念。


何よりもやはりキャラクター達に魅力が溢れていました。
まず主人公、小磯健二。
あと少しで数学オリンピック日本代表ってあなた、どんだけですか……。
映画内ではわりと軽く流されてますが、とんでもない才能だと思います。暗号解読ってあんた。
腕力でも特殊能力でもなく、数学の力で世界を救ってしまうというのは最高に格好いいですね。
ヒロイン、篠原夏希。
可愛いです。いやもう可愛い。先輩属性は無かったはずなんだがな……。
彼氏役として健二を実家に連れて行くとかなんというベタシチュなの。羨ましい。
いざというときに立ち上がれる強さが眩しい。泣いているときとのギャップがまた……。
心から応援したくなるキャラですね。
引きこもり気味の少年、池沢佳主馬もおいしいキャラでした。ツンデレですね。
ネットの世界では無敵だったアバターで敗北して、それでも頑張って立ち向かって、最後には世界を救う。熱い! 熱いよ!
他にも陣内家の人間は面白いキャラだらけでしたが、最後にここではあえてジャンケンに負けて部室に残った佐久間敬をフューチャーしたい。
地味だったけれど実は大事な働きをして世界を救った1人! 主人公にはなれなかったけれど、僕は彼の働きに賞賛を贈りたいと思います。とても味のあるキャラでした。


ストーリーは健二が夏希の実家へ行くところから始まります。
いるいる、こんな親戚……。うちも親戚が集まるとこんな具合になります。大ばあちゃんはいませんが。
騒々しいけど楽しいですよね。
で、ちょっと期待してきたのに侘助にあっさり夏希を取られる健二。分かる、分かるよその気持ち……。
でも結局風呂上りの夏希を見たりしちゃってるので同情はしません。
携帯電話に送られてきた謎のメール。添付されていた暗号を解いてしまう健二。何故そこで解くかな(笑)
そして翌日、電脳世界"OZ"が大混乱に。
しかし、全世界で何十人もが暗号を解いていたというのに自分のアバターを使われちゃうとはなんて不幸な子でしょう*1
CGが素晴らしい。これは劇場で観たかった。せめてBlu-rayで……再生機がないけど……。
現実世界では大ばあちゃんが大奮闘。すごいなこのばあちゃん。本当にいたらちょっと嫌ですが(笑)
そして大ばあちゃんが亡くなります。これは予想外の展開でした。
不謹慎ですが、涙をこぼす夏希にはぐっと……。手のアップだけの描写はとても良かったですね。
ハックウイルス:ラブマシーンを倒そうと立ち上がる男たち。あんたら何者なんだよ。いくらなんでも地域の電気屋に大学の研究用コンピュータを発注したりしないだろうと思うのだけれども(汗)
佳主馬が中心となってラブマシーンを閉じ込めることに成功するものの、コンピュータの熱暴走で敢無く敗北。翔太…お前ってやつは……。
4億のアバターを取り込み、超巨大化するラブマシーン。これまたCGがものすごいです。大画面で見たら迫力があるんだろうな。
その上人工衛星原発に落とそうとするウイルス。
大ばあちゃんの手紙の後押しもあり、その大敵に対して最後の戦いを挑む陣内一家。その方法はアバターを賭けた花札! ……おいおい。
しかし夏希強いですね。僕は花札のルールを全く知らないのでよく分からないのですが。
ところがその夏希も、ちょっとしたミスで負けてしまいます。
そのとき。全世界のアバターの内の13%、1億5千万のアカウントが夏希に自分のアバターを預けると申し出ます。
この場面では思わず涙が出そうになってしまいました。普段あまりアニメでは泣かないのですが、胸が熱くなりましたね。
しかし世界の人たち、花札詳しすぎやしませんか(笑)
ようやくラブマシーンを倒した夏希。しかし最後の危機が待ち受けていました。
ウイルスが人工衛星を陣内家に落とそうとしている。
軌道を少しでもずらすため、何度もの暗号解読に挑む健二。最終的には暗算で解き始めます。いや本当に凄いよお前。
無事(?)に人工衛星は陣内家を逸れて落下。ハッピーエンドと相成ります。

嬉しい。ありがと。

ラストの夏希の可愛さは卑怯ですね。何ですかあなた。羨ましすぎるぞ健二。


色々な要素がギュッと詰まったアニメでした。見終わった時の満足感。清々しい後味。
心から「ああ、いいもの見たな」と思える素晴らしい作品だったと思います。未視聴の方には絶対にお勧めしたい。
DVDも欲しいです。割と本気で。ちょっと余裕ができたら買うかもしれません。
とりあえず3泊4日のレンタル期間の内にもう一度見なくては。
テスト? レポート? なにそれおいしいの?

*1:主人公気質とも言います