まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『西野 ~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~7』感想

西野 ~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~ 7 (MF文庫J)

ストーリー
学内カーストの中間層、冴えない顔の高校生・西野五郷は界隈随一の能力者である。異性からモテる為にブレイクダンス同好会に入った彼は、そこでの活躍を通じてガブリエラから告白を受けた。これと時を同じくして、西野の自宅アパートが火事で半壊する。ローズに借金を返済して経済的な自由を取り戻していた彼は、シェアハウスに引っ越すことになった。一方で彼らの通う学校では二学期の中間試験が迫る。自宅にクラスメイトを招いての勉強会やその打ち上げを巡るあれやこれやと、立て続けに起こる青春っぽい出来事が西野を刺激する。学内外において物語が大きく動き出す中間試験編、遂に竹内君の“アレ”がっ……!

ガブちゃんとの甘酸っぱい学園生活が待ち受けているかと思ったのに……いや、よく考えたら全然そんなこと思わなかったな……西野だしな……。ともあれリア充度はなんだかんだで増してきたように思える西野、今回はシェアハウスに挑戦の巻。
西野にまともに接してくれる新キャラのギャル、めちゃくちゃ貴重な人員すぎて最初から好感度爆上げすぎる。まあね、性のおおらかさについてはそこも逆に魅力というかね。
ローズと西野の力関係がどんどん変わって面白いのだけど、そこにきて遂にぶっこまれた竹内君問題ですよ。これは……誰かが血を見るな……。


フツメンへの告白を通してだいぶ優位に立ったガブちゃん。これはメインヒロイン交代かとも思ったのだけれど、同業者はあくまで範囲外らしい童貞。
同性に対してはだいぶアレだったものの、異性に対しては存外にまともだったガブちゃん。甲斐甲斐しくお弁当を作ってきてくれたり(異物も混入していない!)して、ローズとは比べるべくもなく普通にめっちゃ可愛いのに、うーむ惜しい。


新居となったシェアハウスでの新たな出会い。西野と普通に会話をしてくれるギャルの山野辺と、彼女ほどではないにしろ西野の奇行を気にせずにいてくれるイケメンの柳田。西野のクラスメイトがカーストに過敏すぎるだけで、それなりにまともな人たちもいたんだな、やっぱ……。
特に山野辺はめちゃくちゃにいいキャラで、全く最近のギャルキャラクターときたら、本当にみんな良いやつばかりなんだから困っちゃうわ! 西野とのルートはゼロに等しいと思うけども。
しかし二人で平穏に暮らしていたところに、西野が入ってきたせいで色々と大変な目に遭うことになって、やっぱり西野は一般人と関わっちゃいけないんじゃないだろうかと少し寂しく思えてしまったり。もっとも、今回柳田に関しては逆に幸運だったのかもしれませんが。
いつものように危機感のない裏社会とのドタバタ劇の挙げ句、落とされた巨大爆弾。竹内君の命の灯が消えていくのが見えるようだ……。次巻もすぐ読みます。


委員長がどんどん常人離れしてきているけど、東京外国語大学からもどんどん離れているような気がする。