まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『ハーレム・スコードロン ops.01』感想

ハーレム・スコードロン ops.01 (富士見ファンタジア文庫)

ストーリー
航空技術が高度に発達した世界――。暴空族に襲われる少女・灰松五色を圧倒的なヘリ操作で助けた京塚結人は、空対空戦を極める“ACTS”へ入隊を果たす。鳴り物入りでACTSに加わった結人は、エースパイロットに成長した幼馴染み・天草奈雲とバディを組んで空を守る任務に就くが、彼と一緒に飛びたい少女が次々と迫ってきて――「結人君、手取り足取り教えてよー」「君に……興味がある」「ちょっとみんな! ユイ君は私と組んでるのよっ!!」そんなハーレムも束の間、世界の秩序を脅かす五色の秘密が明らかになり!? 美少女ヘリコプターアクション、テイクオフ!

主人公のことが大好きな美少女たちとともにヘリコプターや航空機を乗り回し敵と戦うラブコメディ&メカアクション。
専門用語が次々に飛び出してくるのは読んでいて少し辛さを感じましたが、それだけ作者がヘリにこだわりを持っているんだと感じさせてくれる内容でもありました。
田舎のヘリ乗りだった少年が最高峰のパイロット養成機関で頭角を現していく前半のストーリーは楽しかったし、スピード感のある空中戦の描写はなかなかに迫力があって良かったです。


舞台は空を走る自動運転車の発明により空の交通が一般的になった近未来の日本。島の配達屋として毎日ヘリを操縦する主人公・結人は、空の暴走族に追い回される少女を救ったことをきっかけに、国内最高のパイロットを養成するための機関・ACTSへ入学することに。
人を助けるためにと入った機関が空の傭兵を生み出す戦闘ヘリ乗りの養成学校っていうのは、ちと物騒な気もしますが……。今まで一介の民間パイロットだった主人公が、その経験の深さに裏打ちされた操縦技術で周囲のエリートたちを驚かせていく展開にワクワクしました。
ハーレムと銘打っている通りヒロイン陣も豊富で、独占欲の強いエースパイロットの幼馴染・奈雲や、結人にべったりくっついてくる同期の少女・燕子花などそれぞれ可愛らしいところのある女の子たちが揃っていましたね。
まあいきなり4人も5人も出てきたのでそれぞれとの深いイベントはこれからという感じなんですが、とりあえず現状で個人的な一押しは、燕子花も捨てがたいんだけれど僅差で、寡黙な整備士兼パイロットの不思議少女・国府宮でしょうか! やっぱ脱ぐのは重要だよな、脱ぐのは(有識者は語る)。


後半は、ヒロインの1人・五色が抱えた秘密を巡ってのとある組織とのドンパチ。いやあこのストーリーにはさすがに色々な点で唐突さを感じたし、前半のノリのままACTSのテッペン取ってやるー! 的な展開で行ってくれて良かったんだけどなあとも思いつつ……最先端の超科学ヘリにはテンション上がったし、女の子を救い出すという面だけ見れば王道展開とも言えるかな。
今回はわりと結人&奈雲のバディの単独戦闘という面が強かったので、今後は他のヒロインたちとの連携なども見てみたいところ。
それからもちろん、恋愛方面にも期待してますよ。なんせ堂々ハーレムと打ち出しているわけだから、当然どんどんイベントをこなしていってくれるよね!


イラストはへいろーさん。パイロットスーツっていいよね。ね。
ヘリのデザインも格好良かったです。


親父なにもんなんだよ。