まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『魔王を倒した俺に待っていたのは、世話好きなヨメとのイチャイチャ錬金生活だった。』感想

ストーリー
かつて魔王を倒した勇者イザヤは、魔王から受け継いでしまった膨大な魔力を隠しひとり暮らしていた。ある日、錬金術師の少女ヨーメリア(ヨメ)を助けたイザヤは、膨大な魔力に気づいたヨメに同居をせがまれる。魔力の少ないヨメにイザヤの魔力を分けて欲しいというのだが、魔力を渡す唯一の方法はスキンシップを繰り返すというもので……!? 「じゃ、手握るぞ」「あ、もう、イザヤさんっていつも突然なんですから」照れ臭く、恥ずかしく、でも嬉しい日々が始まり――。いちゃラブが強くする、ふたりのスイート錬金生活!!

うぉっしゃーかじいたかし先生の新作じゃーお前を待っていたんじゃー!
ということで今作。魔王を倒した元勇者と錬金術師の少女(ヨメ)がイチャイチャ同居生活を送るまったりファンタジーブコメディ。もはやタイトルが全てといってもいいね!
魔力を渡すためには触れ合わなきゃいけないという、まあベタもベタベタなラブコメ設定ですが、そういうベタが欲しいときだってあるんですよ!


魔王を倒したもののその魔力をそのまま受け継いでしまったために国を追われ、遥か異国の森の中でひっそりと孤独に暮らす元勇者イザヤ。主食はそのへんの草。
そんな彼と偶然出会った錬金術師の少女ヨーメリアは、イザヤのあまりの生活能力のなさに驚き、彼の家に入り浸ってお世話焼きをするように。ヒロインの名前がヨーメリアだから呼び名が「ヨメ」……ってタイトルはそういう意味かい!
ヨメさんったら、まあいきなり甲斐甲斐しいこと。毎日森の小屋にやってきてはお掃除したりお料理を持ってきたり、それどころか会って数日なのに自分の家に連れ込んでご馳走しようとするし、もはやどのタイミングでデレたのかさえ分からないくらいです。
第1話の終わりでは仕事上のパートナーという理屈をつけつつも既に一緒に暮らすことが決まっているし、これもう事実上の夫婦なのでは。なんてノンストレスなラブコメなの……(最高)。


とはいえ、仕事相手から先に関係を進めるためには、やっぱりそれなりのきっかけが必要になってくるわけで。
役人のエリカさんや、錬金術師のライバル・マリーといった他の女性陣がイザヤに接近してくることに焦り、彼女たちよりもよりたくさんのスキンシップを求めてくるヨメがまあ可愛くて仕方ない。そりゃあこれだけストレートにヤキモチを焼かれたらね、イザヤがどんな朴念仁でもね、そういう感じにならざるをえないってもんですよ。
ヨメのイチャイチャ錬金術とマリーのソロ錬金術の対決も面白かったですね。思わずマリーを応援しちゃいそうになったもんね。なんじゃこいつら、王様の門前でまで堂々とイチャつきよってからに。幸せそうで何よりです。
これだけやってもまだ恋人未満という末恐ろしさ。このイチャイチャニヤニヤをまだまだ見続けたいのでぜひ続刊を願いたい。楽しみにしています。


イラストはふーみさん。アカン、表紙のヨメが可愛い……。
ヨメとマリーの対照的なデザインが良いですね。


初めてなのに2分とか……なんというイチャイチャエリート……。