まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『特殊性癖教室へようこそ』感想

特殊性癖教室へようこそ (角川スニーカー文庫)

特殊性癖教室へようこそ (角川スニーカー文庫)

ストーリー
新卒教師、伊藤が受け持ったクラスは特殊だった――白ギャルビ○チに盗撮魔、ヘンタイ発明家に露出女子、性癖はナイショの清楚系委員長など、20人の特殊性癖の持ち主が集まっていた。伊藤の役目は生徒を正しい道へと導くこと――ではなく、生徒の性癖を伸ばすこと!? アブノーマルな日常にも慣れてきたある日、掃除ロッカーから亀甲縛りの女の子が――第22回[秋]スニーカー大賞話題作。問題児たちが贈る性癖エロコメディ!

第22回[秋]スニーカー大賞<特別賞>受賞作品。特殊な性癖を持った生徒たちが集まるクラスの担任になった主人公が次々に変態性の高い事件に巻き込まれていく学園エロコメディ。
男子も女子も変態だらけ! しかもわりとガチにダメな方の変態だらけ! そしてそんな中にいきなり放り込まれたのに完全にその一員としてやっていけてる主人公がある意味一番の変態という、どうにも救いようのない変態祭りでした。楽しかったです。


歴史上の天才には特殊な性癖を持った人物が多いから、逆に特殊な性癖を持った子を集めればそこから天才が生まれるのでは? という悪魔的におバカな発想で作られた地獄のクラス、それが特殊性癖教室なのだ!
新卒の教師なのにいきなりそんなクラスの担任を任された伊藤(22歳)。初日からいきなり、非リア三人衆の一員たる盗撮魔の男子から盗撮写真の山をプレゼントされるという洗礼。なんて羨まけしからん。というかこの非リア三人衆だけいきなりディープすぎない? ハカセの発明品とかもうクレイジー以外の何物でもないんだが??
セクハラとか、そういうのを一足飛びに超えて普通に犯罪集団やんけ! むしろなんでこいつらまだ逮捕されてないんだ。フリーダム学園すぎる。


さて、3人しかいない男子に比べて、さすがに変態性をそこまでおおっぴらにはしない女子たち。
このクラスが特殊性癖教室だということは生徒たちには知らされていないということもありますけど、普通に見える女の子がみんな変態的な裏の顔を隠し持っていると思うと、こう、なんだ、何か胸に湧き上がってくるものがありますね……!
いやー変態ヒロインってやっぱり魅力的じゃないですか。だから放課後の掃除ロッカーからいきなり全裸で亀甲縛りされた水浸しの女の子が出てきたらちょっとグッとくるじゃないですか。そうでもないか。そうでもないな。やっぱちょっと引くな。
その彼女・伏黒さん、この巻での変態プレイの半分を一手に引き受ける凶悪なヒロインでございました。というかこのオチはさすがにバレバレすぎるやろ。
さて正直なところ、非リア三人衆と伏黒さんを除けば、以外と変態を見せてくれるキャラが少なかったなという印象です。むしろテンパった主人公がちょいちょい漏らす変態性のが一番目立っていた説すらある。
性にオープンなだけに見えて実はまだ奥に何か隠し持っていそうな胡桃沢とか、何よりメインヒロインらしく表紙を飾っておきながら最後まで清純派っぽく通した恭野とか、気になる人物がまだまだいるので、ぜひ全員の性癖を明らかにするまで続いてほしいなと思います。


イラストは魔太郎さん。下着や裸はもとより、表情のエロさがたまらんです。
なんでここをイラスト化しないんだ! という場面が多すぎてこまる。ぜひコミカライズしてほしい。無修正で。


岡村くんが不憫すぎて泣いた。