まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『僕はリア充絶対爆発させるマン』感想

僕はリア充絶対爆発させるマン (ファンタジア文庫)

僕はリア充絶対爆発させるマン (ファンタジア文庫)

ストーリー
この社会では、モテ度を数値化した『恋愛適性』によって人生が決まる。適性が高い者はリア充養成学校『告立校』に進学し、低い者は非リア専用の『独立校』へ強制送還される。初の適性0点を出したリア充に憧れる少年・遥真は、リア充から迫害を受けるなか、突如『リア充を爆発させる能力』を発現する!「あの独身術……アンタ非リアの天才ね」困惑する彼に目を付けたのは反リア充組織の少女・姫奈。勢いのまま彼女と共にリア充のフリしてリア充破壊活動に挑むことに!? さらに無個性やニートな非リア系女子たちも続々と仲間になり――。非リアヒロインと贈る異能青春ラブコメ、大爆誕!

リア充を見下し罵り挙句の果てには暴行まで加えてくる悪の権化ども・リア充に物理的な爆発をプレゼントだ!
作者はどんだけリア充に対するヘイトが溜まってるねん、というくらいリア充たちが本当に嫌ったらしく描かれていて、そんな彼らに見下されている非リアたちが能力バトルで一矢報いる下克上ストーリーとか、カタルシス盛々でサイコーじゃないですか。Foooo!!
非リア集団ながらにやっぱり可愛いヒロインは揃っているし、しっかりイチャイチャイベントもこなしているし、お前のどこが非リアやねんとツッコミを入れるところまでがワンセット。


中学卒業時に「恋愛適正」が評価され、モテ度が高いやつは恋愛推進の『告立校』へ、低いやつはぼっち推進の『独立校』へ強制的に仕分けられるという、何がどうしてこうなったのか理解不能なまでのディストピア
主人公は独立校へ進学するわけですけど、そんな彼に対する告立校のリア充たちの扱いの酷さったら! 公然と差別が横行し、侮辱に暴行なんでもござれ。法はどこへ行ってしまったの!
リア充をぶちのめしてやりたい、そんな熱き願いが神に届いたのか、一部の選ばれし非リアには力が与えられた……独身術という力が!
目には目を、弾圧には爆発を。いいじゃないですか。僕も日頃リア充にはヘイトが溜まっているんです。センパイ、ちょっと思い切りぶちかましてやってくださいよォー!(小物)


ヒロイン・姫奈はド直球ツンデレタイプの女の子。男に慣れてない、褒め言葉に弱い、照れ屋、美少女、と要素コンプリートですよ。ハイ、好きです。この子好きでーす。
この子とコンビを組んでカップルの振りして遊園地に潜入とか、おいおいそれが非リア組織の所業か!? 素晴らしいな!! いっぱいニヤニヤさせてもらいました。
遊園地で敵の技を食らってしまった姫奈が……という展開も、もう超ベタ! ベタすぎかよ! ごちそうさまです満足です! って感じ(語彙力)。やっぱりこれだよなー、思想と言動の矛盾は非リアものの醍醐味だよなー。
もちろん、ここでそう簡単にくっつかないからこその非リアでもあります。流されるままに愛を貪るリア充とは違うのだよ。非リアは信念があって格好いいなあ! 多分に偏見が入ってる気がするけどなあ!
一方、ウザ残念なリア充たちの中にもきちんとした愛を持った人間もいるんだ、というのを描いてくれたのが、今後の展開に含みを持たせてくれてよかったですね。
遥真と姫奈のコンビがこのまま快進撃を続けるのか。それともリア充サイドのトップ美少女からの横槍が入るのか。これからが楽しみな新シリーズです。


イラストはアマガイタローさん。とにかく女の子たちが可愛くてよかったです。
キャラデザ的には断然雪ちゃん推し


もし僕が主人公だったら永遠に歩夢と引きこもりゲームしてたいですね(ゴミ)。