まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『魔装学園H×H 12』感想

魔装学園H×H12 (角川スニーカー文庫)

魔装学園H×H12 (角川スニーカー文庫)

ストーリー
究極の装甲『ゼクロス』をまとい、戦場に降り立った怜悧。果たして、その圧倒的な力は不死身のオーディンを破れるのか!? 一方、傷無には最強にして究極の機械神タナトスを倒すため、新たな任務が課せられる。それは総勢25名とのハーレム・ハイブリッド!? 視界すべてが美少女たちで埋め尽くされるなか、2日間にわたる過去最大級のミッションがいま始まる! 大切な仲間と家族――それぞれの想いを胸に、物語は最終局面へ!!

ラスボスを倒すために25人のヒロインと2日間かけてハーレム・ハイブリッド!
どうやら次が最終巻とのことで、遂にここまで来たかと。やりやがったなと。
さすがに人数が多すぎて少々プレイは雑でしたが(笑)、これまで培ってきた各ヒロインたちの愛がこれを成さしめているのだと思うと、エロとはまた別種の感慨があるシーンでもありました。まあ、結果エロなんだけども。結果ね。


3人目の機械神・オーディンとの戦いは、思わぬ形での決着を迎えました。
いや、嬉しいですね! 何ってガートルードの活躍がね!
傷無に怜悧にアタラクシアの面々と、最強メンバーが次々に立ち向かっても倒しきれなかった敵を相手に、他ならぬこの子が終止符を打つ。これは胸が熱くなりますよ。
ガートルードはなんというか、メインのヒロイン陣とはまた違った愛着のあるキャラクターなので、物語も佳境のこの局面で活躍の場面が描かれたということに、不思議な満足感がありました。


残すところはタナトスとの戦いのみ。しかし彼女は、その他の機械神と比べてもなお規格外の相手。
ということで那由多が提示したのは、二日二晩かけて女の子全員と接続改装しまくっちゃおう作戦、名付けて『多妻改装(ハーレム・ハイブリッド)』!
まあ、いつかはそう来るだろうなとは思っていましたけどね。まさか25人とはね。いくらエロ大魔王とはいえ傷無さんがもたないんじゃないですかね……。
それにしても、これまで接続改装のシーンさえなかったサブキャラクターも含め25人ですか。さすがに壮観です。最初から全員全裸だし。もはや脱がす時間さえも惜しいということか(戦慄)。
さすがにこの人数ということで、1人1人との行為にページを割くわけにもいきません。多少作業感が出てしまうのも、まあ致し方ないところ。
しかしその一方、怜悧とゼルシオーネや、姫川・ユリシア・ハーキュラス・メルクリアなど、今までならありえなかったメンバーでの連結改装が行われたのが印象的でした。
ヒロインが傷無を憎からず思っていること、そしてヒロインたちがお互いのことも愛し合っていること。この条件が揃って初めてできること。シリーズが長く続いたからこそのシチュエーションではないかと思います。ジンとくるじゃないですか。まあエロシーンなんだけどね……(涙)。
特にラスト、アマテラス4人組との初めての連結改装は、クライマックスにふさわしい愛の名場面となりました。見開きイラストを伏し拝みました。謎の光の修正が憎くてたまらない。
泣いても笑ってもあと1冊。愛とエロスの申し子は世界を救うことができるのか。「限界を突破」に期待しつつ、楽しみに待ちたいと思います。


ケイのシーンに一番グッときたんだけどなぜイラストがないのか!