まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『緋弾のアリアXXVI 闇穿つ大蛇』感想

ストーリー
東京武偵高校、そこは武力を行使する探偵――通称『武偵』を育成する特殊な学校。強襲科の超エリートでSランクの最強武偵・アリアのパートナーに選ばれてしまった(普段は)ただの一般人・遠山キンジ。武偵高を退学させられ帯銃許可を失う危機に陥ったキンジだが、そこには法の抜け穴があった。武偵企業を設立し、社長になれば武偵免許が保持できるのだ。『遠山武偵事務所』を開業したキンジは、社員となった役立たずの中空知美咲と2人、プロ武偵の業界に渦巻く金と暴力の嵐に立ち向かう。ビジネスの世界でも不可能を可能にすべく奮闘するキンジだったが、そこに『N』の美しくも危険な刺客が迫り……? 大スケールアクション&ラブコメディー第26弾!

キンジ、社長になる。
いやー、毎回毎回言ってますけど、すげーなキンジさん。本当に予想の遥か上をぶっとんでくな。
アジア41位の超人というだけではない、経営手腕にも優れたスーパー高校生(中退)の勇姿を見よ!


武偵高を退学になったキンジと中空知は、武偵の資格を保持するために自ら武偵事務所を立ち上げることに。
いつものことだけど見切り発車! しかも頼りの社員はインカム越しじゃないとまともに話もできない超ビビリ少女! でもそれでなんとかしちゃうのがキンジのキンジたるところ。
それにしたって、ここぞとばかりに乗り出した事業が饅頭販売とはね……。「武偵ってなんだっけ」という疑問が脳裏をよぎるけれど、それで成功したならば文句のつけようもありません。大丈夫! ちゃんとチンピラに対して武力行使してるし!(笑)


今回のキンジガールは中空知。地味にシリーズの超初期から出ているキャラクターなんですが、ここまでハッキリとスポットライトが当たるのは初めて。
しかしさすがといいますか、ただのモブAだった中空知をここまで魅力的なヒロインに仕上げてくる手腕は赤松先生の凄みですね。
来るヴァルキュリヤとの戦いでも、キンジが人間やめてるのはもちろんのこと、中空知にもしっかり見せ場を作ってくれていて燃えました。サブタイトルはそういうことかー!
立ち上げが唐突なら、終わりも唐突。興した会社も好感度だけ上げまくったヒロインもおいて、遠山キンジはクールに去るぜ。これでこそキンジさん。冷静になると超ひどいけど。
次回予告では気になる幼女が登場して、次に毒牙にかかるのはこの子かな? 逃げてできるだけ遠くまで逃げて! ともあれ楽しみです。


アリアの出番が足ーりーなーいーぞー!