『妹さえいればいい。8』感想

【期間限定！特典版】妹さえいればいい。 8 (ガガガ文庫)

ストーリー
年が明け、『妹のすべて』のアニメ化発表が着々と近づいていたある日、なにげなくエゴサーチをした伊月が見たものは「妹すべ、アニメ化決定!」という新刊の画像付きツイートだった。その画像の出所はなんとギフト出版の公式サイトで……。伊月やアニメ関係者からの信用を失ったGF文庫編集部が放つ、起死回生の一手とは……!? 伊月や土岐がアニメに翻弄される一方で、春斗や京、他の新人作家たちの物語も進んでいき、千尋の心にも大きな変化が訪れて――。
動き続ける青春ラブコメ群像劇、第8弾登場!!

『妹のすべて』遂にアニメ化発表！　の前に編集部が情報を「お漏らし」！　絶対スムーズに行くわけがないと思っていたアニメ化ですけど、まさか発表段階から躓くとはね……よくあることだけどさ……（悲しみ）。
ともあれファンからはアニメ化も好意的に受け止められているし、私生活では那由多とこういうことになっているし、ハタから見る分には伊月の人生、順風満帆。
それだけに、未だ控えているあのドデカイ爆弾のことが心配で仕方ないのだ……！


那由多との恋愛が成就して、前巻ではいっちゃうとこまでいっちゃって、まーこいつらったら毎日がリア充でフィーバーなんですわ。ちくしょう着物姿の那由多クッソかわいいな！！
このふたりが付き合ったことによって、京とか春斗たちと遊ぶ描写が減ったら嫌だなと思ってたんですが、別にそんなこともなくて安心しました。いや凄いよ君たち。私だったらいたたまれなくて一緒の部屋にいられないと思うよ。マジで。
正直、伊月と那由多がくっつくのかどうか？　が今作の最注目ポイントだったので（個人的には）、恋愛方面でのドキドキが少なくなったのは確かです。主人公とヒロインがくっついた後のラブコメには常についてまわるジレンマですわな。
でもまあ、伊月にベッタリな那由多がかわいくてほんとたまらんしニヤニヤする（伊月もげろ）ってのは変わらないし、春斗や京の周りの恋愛もちょっとずつ動いているような……気もするしで、まだまだ楽しませてくれそうです。
千尋の抱える、1巻からずっと引きずっている爆弾。そろそろ導火線に火が点いたのかな？　近々何かとんでもないことが起こりそうで、期待と同時に不安がいっぱいだ。


実際にあったアニメ化発表のお漏らしさえ作中のネタにしてしまえる平坂読ってやっぱり最強の作家なのでは？