まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

のうりん13

のうりん 13 (GA文庫)

のうりん 13 (GA文庫)

ストーリー
林檎が姿を消してショックを受けたものの、彼女がアイドルとして笑っている姿を見て立ち直った耕作。
しかも現生徒会長から提案され、耕作は次期生徒会長選挙に立候補することに。
来る選挙日のために着々と準備を進める耕作たちだったが……。



いつもと同じようにバカをやり、ベッキーを筆頭にみんなで暴走しまくり、大いに笑わせてくれた巻……なのですが。
木下林檎がいない。ただその一点で、やっぱりどっか物寂しいものを感じずにはいられません。
あ、バレンタイン編ということで、あの2人に遂に進展があったのは素直に祝福したいですねもげろ。


生徒が1人いなくなっても、田茂農林のおバカな日常は変わらず。
パズ○ラまがいのスマホゲームを作って大儲けを企んでみたり、子ども電話相談の相談者になってみたり、生徒会長に立候補した耕作のポスター制作をしてみたり。あとベッキーを駆逐したり。
久しぶりにほぼシリアスなしでとことんギャグ方面に振った巻になっていて、四天農やベッキーが起こすメチャクチャ展開にツッコミまくりつつ楽しく読みました。
しかし、お話が楽しければ楽しいほど、その分林檎の空白が目立ってしまうというか。楽しいんだけれど楽しみきれないというか。
メインヒロインがいなくなった穴はやっぱり大きいよ……。いくら好きでもバイオ鈴木では林檎ちゃんの代わりにはならないのだ(涙)。


そんな、楽しいようでどこかぽっかりと空いた日常の中、遂に魔のバレンタインデーが到来。
もちろん悪の化身・ベッキーはバレンタイン全面禁止を断行、校内全域を巻き込んだバレンタイン闘争が始まるのじゃあ……!
と、ここでメインとなったのは耕作でも農でもなく、表紙のお二人さんでした。
思えばずいぶん長いこと一方的な片想いが描かれてきたけれど、もう次巻は最終回ということで、ここで決めずにいつ決める!
おっぱいさんの方は言わずもがなとして、問題は奴がどう出るか……。結果は、まあ、見りゃわかるさ。ぶっちゃけめちゃくちゃ可愛いです。もげろ。
さて、泣いても笑っても残すところあと1冊。もちろんこのまま、彼女不在のまま、終わるわけにはいきません。なんなら、ラブコメの結果だって出なくてもいい。何よりも再会が楽しみです。


怜ちゃんには幸せになってもらいたい……。